考えてみれば、私はその日の通級指導を終えた際、
次回の指導内容を子どもや保護者に予告していません。
子どもが「次来たら何やるの?」と聞いてきたら、
「ことばの練習だよ。遊びは、オタノシミニ」
というように、大まかな予告はします。
私が具体的に予告しない理由は、いくつかあります。
1 次回までに、子どもの状態像が変化している場合がある
→前回予告しておいても、通常学級のくらしの中で、
急にニーズとして情報が飛び込んでくることがあります。
そのことについての指導を優先した場合、予告通りにならない場合があります。
構音だけをとっても、次回までに著しく進歩したり、後退していることもあります。
2 その日の指導についての考察をじっくりしたい。
→指導終了直後は、子どもの状態像の整理、新たな指導仮説の設定に
あれこれ頭を悩ませます。その結果、新たな視点が見えることがあります。
予告していたことと、新たな視点とにズレが生じる場合があります。
3 次回までに新たな教材や指導方法が思いついたり、発見できたりする
→教材は新鮮です。その日の指導はその日に一番近い時間に作った物を
すぐ提供したいのです。あるいは、他の子に使っていた教材をアレンジしたら、
この子にも使える、と急に思いつくこともあります。
そんなことで、私は次回の指導の予告をしないようです。
予告すべきだという議論もあるかもしれませんが、
「先生、前○○やるって言ってたしょー」
となるリスクの方が大きいと思っています。
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