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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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技術の伝承の危機

一昨日テレビで、大手鉄道会社の相次ぐトラブルの背景に、「技術の伝承」の問題がある、というドキュメンタリーが放送されました。
40代の職員がとても少なく、技術と経験が豊富な50代の職員はほとんどが管理職になったため、経験の浅い職員を教えるベテランがとても少ない。そのことによって技術が若い職員に伝承されにくく、事故の多発を招いている、というのです。

これから日本の教員の年齢構成比もそのようになっていくでしょうし、技術職の多くも、この「技術と経験の伝承」が課題になっています。技術で食べてきた国なのにですね。

ことばの教室の担当も同じ状況になっています。
経験の浅い先生でも熱心な方はたくさんいますし、個々に見ていくと違うところも多いので、マクロで見たときの話しですが。


当地域の小学校のことばの教室経験年数  

0~4年  約60%

15年以上 約9%


 
また、「経験が浅くて指導に不安がある」と答えた教室は、

80%!

これは緊急事態と言えます。


私を含めて経験の長い先生方の責任を感じています。

一番の責任は、そうした人事を行っている学校、行政なのですが、私たちはあっけにとられている暇もなく、具体的な手立てを打つ必要を感じています。

「技術と経験の伝承」
今始めないと、取り返しの付かない事態に陥るでしょう。

確かに、通級担当の楽しさを話し合うことも大事ですが、それだけでは単なる精神論に過ぎません。
具体的には何も変わらないのです。

具体的な提案です。

1 「自主研修会」を既存の組織の一部として公的に位置づけること。そのための会則改正を行うこと。

2 各地域でのケース会議に、ベテランの先生を派遣したり、逆にベテランの先生の指導を見学しに行くなどの際に予算措置を行い、出張扱いでできるようにすること。

3 既存の組織の年3回の研修の中に、経験の浅い先生のための基礎講座をシリーズで編成して行う。
そのために、これまで全道大会レポート検討に割いてきた多大な時間を縮減し、その分、新しい先生への支援のための時間とすること。

4 新しい先生には、道言協の「言難ABC」の参加旅費を一部補助すること。
 
 

5 親の会と、研究協議団体の連名で、教育局に対し、人事ついての特段の配慮を行うよう、要望書を提出すること。


予算があるわけですから、こうしたアイデアを次々と出して、問題解決に具体的に動くリーダーが必要なのです。



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