好評により、また検索ワードから記事にしました。
こちらの地域では、口蓋裂による構音障害のお子さんがいらして、当時片道6時間ぐらいの国鉄に乗り、医療と併行して、養護学校で構音訓練を受けていたようです。
または、数時間先の養護学校へ。
学校を一日休みにして、国鉄とバスを乗り継いで、毎週一時間のために通うというのは、並大抵のことではなかったでしょう。
そこで保護者らが立ち上がり、地域の普通学校にもことばの教室をと設立運動を展開しました。
地域にもよりますが、議会に働きかけたり、署名を集めたり、その一方で、言語障害教育課程の大学を卒業した先生を人事でスカウトするということもしていたようです。
今地域には10の小学校にことばの教室が設置されていますが、その歴史を知る職員は、私も含めてもういません。
私は「○言協20年の歴史」という冊子や、昔からの親の会の役員の方にお話を伺って知りました。
よく、「学校は医療機関じゃないのだから、ことばの教室で医療的なことをしたり議論したりするのはおかしい」という主張を耳にします。
でも、そもそも始まりは、学校教育の範疇だったわけです。
むしろ、学校教育には医療や福祉などの様々な異質な観点をもっと取り入れていくべきです。
「開かれた学校」とは、そういうことも含めてなのではないでしょうか。
というわけで、ことばの教室は国が先に動いたのではなく、親子の願いから始まったということであります。
国はむしろ、制度上は存在しなかった「通級」の実態を認めざるを得なくなった、というのが本当です。
これから通級指導教室を設置したい地域では、
1 親の会が推進する
2 実態を作る。(具体的に計画、イメージして要望する)
3 親と教師、行政がスクラムを組んで動く
ということが重要です。
親が一人、二人で苦情を言っても行政は動きません。
公的団体として動くことが重要です。
関係者同士が言い争いをしているより、スクラムを組んで動くことが大事です。
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