今日は教育委員会レベルの就学指導委員会でした。
朝8時30分から始めて、終わったのは夜9時30分でした。
就学判定したケースは百数十例に達しました。
昨年よりも数十ケース増え、来年度はさらに増えるそうです。
子どもの総数は減っているのに、
支援の必要な子はうなぎのぼりです。
これには、医療機関の普及や、健診体制の向上、
地域の意識の向上などが背景にあると思いますが、
地域や家庭教育の余裕のなさもある、と
乳幼児健診に関わっている先生が言っていました。
発達障害は環境が原因ではありませんが、
助長因子にはなりえるし、状態が目立ちやすくなるわけです。
虐待や不登校など様々な要因、状態が複雑に絡んでいるケースも多く、
障害の重複で、従来の障害種の班分けのシステムが既に
賞味期限切れの状態です。
来年度は対象となる子どもの数がさらに増えることから、
システムの変更が必要だという方向性です。
でも、少ない予算、時間ではどんなに工夫しても、
容量オーバーは解消しないでしょう。
これはどの委員も感じたことではないかと思います。
おまけに、某相談施設が、今年から、判定委員を撤退し、
誰が発達検査を行うかでパニック状態になりました。
重要なスタッフが抜けたが、スタッフの補充をする予算もないし、
分担するのも、知的水準を測る器具はこの地方に一台しかない。
それを買うお金も予算化されていない・・・。
ないことづくしですが、委員のみんなが、1ケースずつ
とても丁寧に検討していこうという姿勢には感動しました。
しかしこれからは、
巡回相談などの他のリソースをもっと実働的にしないと、
就学指導委員会だけで全てを抱え込もうということ自体
もう無理なわけです。
巡回相談と言っても、結局普段授業をしている先生方が
取り組むことになるわけで、日常担当している子さんの
指導時間を休みにしなければならないという矛盾が生じるのですが。
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