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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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子どもの行動の背景を感じ取る

子どもが物を何でも投げ飛ばすとき、「投げてはいけません」という指導が必ずしも良いかどうか。

物を投げることの背景に何があるのか。

1 かまって欲しかったけど、注目してもらう方法をそれしか持たない。
2 怒りの感情の表れ
3 物を投げたときの結果が見たい。性質を知りたい。
4 大人の指示の意味がわからない。意味がわかってもどうやっていいかわからない。
5 遊びのバリエーションが少ない。

などなど。

子どものそのときの表情や、物を投げるまでの話しの経緯、文脈など総合的に感覚を研ぎ澄ませて感じ取ること。

1ならば、かまってあげよう。かまってほしいときの表現方法を具体的に示そう。

2ならば、まずはクールダウン。投げられて危険な物、場所を遠ざける。おちついたら、気持ちをしっかり共感、言語化してあげる。大人が修正すべきは素直に認めて謝る。怒りの表現の別の方法を具体的に教える。

3ならば、安全な物、場所を決めて投げさせる。投げても壊れない物、壊れる物を教える。別の遊びに誘う。

4ならば、指示を視覚的に、しかも細分化してわかりやすくする。ことばだけの指示でなく、実際にやって見せて模倣させる。一緒にやる。できたらほめる。

5ならば、その物を使った様々な遊びを体験させること。


もちろん、複合的な場合もあるけれど、行動の表面だけを見るのでなく、その背景を見ること。
そのことによって、対応方法は全く違ってくる。

感情コントロール方法がどうしたとか、教材がどうしたとか言う前に、子どもを理解すること。

特別支援教育とは、何も特別なことではなくて、子育ての延長、配慮された子育て、配慮の前提となる子ども理解、と思うのです。

そして、行動を治すとか、学力を向上させるとか、できないことをできるようにするということも大事だし、やるべきですが、「発達障害があっても、育ち(パーソナリティー)が良いかどうかが成人後重要」というある小児科医のことばの意味は、そこにあるのではないかと思っています。人や社会への信頼が育つことが一番大事なのでは。


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