通常学級には様々なタイプの子が「そもそも」、「もともと」存在しています。
低学年であれば、早生まれ、遅生まれの要素も入るし、
差が大きく感じられることもあるでしょう。
この時期、まだひらがなが読めない、書けない1年生が一定程度いることでしょう。
ラ行とダ行が混同している子ども。
サ行がシャ行に置換している子ども。
確かに今の時期では、「標準的な物差し」で見れば遅れはあるかもしれないけれど、
だからといって、直ちに通級妥当ではないのです。
通常学級の中で伸びていくことをまず考え、通級は初めからの選択肢ではありません。
通常学級での指導の工夫や、TT、支援員、放課後の指導など、他の選択肢もあります。
もちろん、就学前の段階から明らかに通級による支援が必要と判断される例もありますが、それは「障害があるから」、という単純な理由ではないのです。個々の実情、条件などケースバイケースでの判断なのです。
通級担当がこの点をしっかりおさえておかないと、「通級は差別的な分離・別学教育だ」
という主張に理論的根拠を与えることになるのではないでしょうか。
通常学級から「取り出す」ということに対して、もっと敏感になる必要があると感じています。
文部科学省1178号通知より
「通級による指導の対象とするか否かの判断に当たっては、医学的な診断の有無のみにとらわれることのないよう留意し、総合的な見地から判断すること。」
「学習障害又は注意欠陥多動性障害の児童生徒については、通級による指導の対象とするまでもなく、通常の学級における教員の適切な配慮やティーム・ティーチングの活用、学習内容の習熟の程度に応じた指導の工夫等により、対応することが適切である者も多くみられることに十分留意すること。」
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