ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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・近年の乳児の音声知覚発達研究から、無意味単位である音韻性特徴と、有意味単位である語構造の音声特徴の知覚能力は、必ずしも連続的でなく、同時並列的に発達している可能性。
乳児は認知発達レベルや環境との相互作用文脈に応じて、大人の話しことばの様々な物理的特徴に注目し、関連性を抽出している。
→(感想)考えて見れば当たり前のことでしょうね。
たとえば「オカーサン」という線上の音の羅列が、他の音の中から繰り返し聞かれている、他の音と区別するなど知覚する、そして五感から入る情報も同様に情報を抽出、整理、連合していく。そして音とほかの感覚情報との結びつきを探索するようすが、赤ちゃんを見ているとわかります。特に目の動きを見ていると。話しかけると、口元をジーッと見つめるし、聞こえる音、見える物、肌や身体感覚で感じるものなどを一生懸命とらえて意味を探索しようとしているのを感じます。
様々な情報の毎日の繰り返しの中から、似たような情報を抽出、整理して、やがて、意味のつながりを獲得していく様子がわかります。話しことばはまだなくても、まだ大ざっぱなとらえだけど、この情報の抽出、連合などの力が、「ことば」になっていくのだと感じます。
だから、「ことば」は、単に絵カードを見せて訓練すれば良いという単純なものではないのですね。
もちろん、絵カードが適用になる状態像も多々ありますが。
最近、構造主義の有名な方が亡くなったようですが、構造主義、要素主義の哲学を学んでいくと、言語発達学につながっていくのですね。大学時代に習った、ソシュールとか、レヴィ・ストロースとかが、今の仕事に役立つとは思ってもみませんでした。だいぶ忘れましたが。