ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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最近の研修会、事例検討会でのメモの抜粋です。
(コミュニケーション編)
・ソーシャル・スキル・トレーニングの前に、愛着形成はどうなの?
「いやだ」と言えるようにする前に、人に甘えることができているの?
→(感想)とかくマニュアルに偏りがちですが、子どもの発達を生育歴からトータルに見ることの大切さを想います。
・構音指導には、4~5歳の発達レベルが必要。復唱でワードパーシャル(「りんご」の復唱で「ご」など、語の一部)が出るのは、構音訓練の前の段階。聞き分けが文レベルででき、口腔内の協調運動、構音動作、学習姿勢・指導の意図がわかる、の全てがそろう必要がある。
→「すぐに治してあげなければ」と焦る気持ちはよくわかりますね。復唱がだいたいできる段階で、構音指導開始ですね。
・コミュニケーションは、「共感」と「スキル(意味を伝える)」の両方が合致するもの。
→(感想)共感だけでもなく、スキルだけでもなく、というか、両者は一体のものなのでしょうね。
・「表現、理解」の考察を。「ことば」が、人と関わる手段になっているか。
→(感想)「ことば」は単なる音声言語ではないということ。
・「指差し」に要求、叙述的機能があるか
→(感想)単に指差しているだけか、人の関心を引こうとしているかなど、指差しにも、本当に深い意味があると思います。
(咀嚼・嚥下編)
・咀嚼・嚥下も「認知、運動、機能」の3つを見ることが大事
→(感想)子どもを多視点で、トータルに見るというのは、教育も医療も同じ。発達障害についての指導でも「認知」は重要ですが、咀嚼・嚥下でもやはり重要ですね。
・口蓋に食べ物がくっつく場合は、高口蓋の可能性も疑う
→(感想)口腔内視診で高口蓋の確認は、ことばの教室でも大事ですが、つい検討項目から見落としがちです。
・コップの水を飲むとき、上口唇を伸ばす動きがあるかどうかは大事だが、それに注目しすぎると、余計な力を入れることになるので、訓練から省く。
→(感想)構音指導も嚥下指導も、余計な力を入れないようにする、という点では全く同じですね。全身の状態も評価する点でも同じ。
・舌顎分離運動ができて、哺乳食中期。
→(感想)これも構音指導の際に必要な視点。
・スプーンを口に入れると噛む子に、無理矢理引っ張るのは逆効果。自分で力を緩めたタイミングでスプーンを抜く。
→(感想)緊張と弛緩についても、感覚統合、作業療法の視点も必要ですね。拮抗する力を加えると、緊張が高まるのは当然。構音指導でも、舌のなで方一つで、緊張・弛緩の反応が違ってきます。