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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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おとなの発達障害 3

よこはま発達クリニックの内山登紀夫先生が、
『そだちの科学』NO.13 「おとなの発達障害」の
「成人期の自閉症スペクトラム」で書かれている主旨の一部について
感想を交えて載せてみます。


・発達歴を系統的に聴取することなしに、クライエントの状態だけで
診断を下すのは、端的に言って間違い。

→(感想)
特に成人の臨床の場合、発達障害という観点や、
過去の発達歴を聴取するということがまだまだ
遅れているようですね。
子どもの教育分野でも、診断を下すためでなくても、
子どもをトータルに理解し、支援に結ぶためには、
過去からの育ちを情報収集する必要があります。


・自閉症スペクトラム障害の基本障害は認知障害。
まずは認知特性から支援を考えることが重要。

→(感想)
物事のとらえ方が変わることは、行動も変わるために重要ですね。
行動面だけ見るのではなく、当事者が物事をどう感じているか、
とらえているかを各情報を根拠に想像することは、とても大事だと思います。
LDの心理的疑似体験が言うところの「内側からの理解」にもつながります。

他人の心などわかるはずがないという議論がありますが、
どうとらえているか科学的に想像することで、行動の説明ができたり、
実際に行動の変容につながるならば、その想像は妥当だったと言えます。


・認知の偏りから生じる不利益を最小限にするための工夫が必要
苦手な部分を正常に近づけるためではない。

→(感想)
認知の偏りが及ぼす影響は日常生活の多くの場面なので、
本人も支援者も疲労してしまいますが、
できないことをできるようにトレーニングするということに特化すると、
ますます疲れてしまいますね。
「折り合いをつける」
「良い意味でのあきらめ」
この視点が救いになります。


・統合失調型のパーソナリティー障害と、自閉症スペクトラム障害の特性の両方が見られた場合で、発達期にも三つ組み障害が明らかな場合は、自閉症スペクトラム障害の特性を考慮した支援方略を採用する。
受け身的で非指示的なカウンセリングはうまくいくことが少ない、混乱を招くことが多い。

→(感想)
性格の偏りと、発達障害との関係について最近よく耳にしますが、基本は発達障害の特性への支援なのですね。実感レベルで納得できます。

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