地域の言語障害児教育の研究協議会に参加してきました。
組織調査部会では、新学習指導要領と他校通級が話題に上がりました。
つまり、各学年とも通常学級の授業時間が増えたため、
授業が終わってから通級する、午後の「他校通級」の時間割が
混雑し、組めない事態が起こっています。
やむなく、担当の先生を替えたりして急場をしのいだり、
今後は、一コマの中に複数の児童を入れることも検討しなければ
ならないようです。
また、授業時間を休んででも、通級したいという声も
拾い上げる必要があります。
通級児童生徒が多い教室では、以前からこのような事態に
陥っていますが、今回ますますそうした教室が増えました。
教室の宣伝、募集を取りやめたことばの教室も全国にある、
と学会の発表でも聞いています。
子どもの人数が増えた分、教員数も増えればいいのですが、
その見通しは全くありません。
どこかで通級対象を制限せざるを得なくなります。
あるいは、他校通級をやめて在籍校内での支援に切り替える例も
出てきています。
他校通級は、構音指導など、週の限られた指導時間にフィットする
事例ならよいでしょう。
しかし、学習指導や行動面の指導などに重点を置く場合は、
週の多くの時間を通級指導に当てるなどしなければ
効果が上がりにくいものです。
それは他校通級の指導時間だけではまず不可能です。
「財政難」と「教育的ニーズ」とのかけ算の解をどう出すか。
また新たな課題が増えました。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR