現職の通級担当の先生から、しかも複数の先生から、こんな気持ちを聞きました。
「1年で交替して良い仕事ではないと思いました。来年度も担当する予定です」
私は言いました。
「通ってくる親子に代わってお礼を言います」
年度替わりの春休みに、「あの先生が、あなたの学校の通級の先生だよ」と紹介したのに、4月になってから「代わりました」というオチを心配していた私は、ほっと胸をなで下ろしました。
一方で、通級担当は2,3年でで交替して、通常学級に戻る、ということを「内規?」にしている学校もあるようです。
毎年半分以上の先生が交代する通級指導教室も。
いつまでこんなばかげた人事をやっているのでしょうか。
私の新任地では、どうやら引き続き、ことばの教室を担当させて頂けるようですが。
ただ、マクロレベルでは、ことばの教室経験者が、ことばの教室設置校に赴任になる例が今回は多く見られます。
昨年までの「なりふりかまわず人事」から見ると、明らかな前進です。
「特別支援教育に力を入れる」というキャッチフレーズは形になっています。
今回は、親の会だけでなく、校長会も動いたようです。
私が作った「経験年数のデータ」が校長会で活用されたようです。
数値の説得力です。
今後は学校単位での人事の「正常化」が求められます。
学級担任は毎年替わってもいいかもしれない。
しかし通級担当は、子どもの育ちを長い目で見なければなりません。
「先生の視野を広げるために、通級担当だけでなく、学級担任も経験すべきだ」
たしかに一理あるかもしれません。(ちなみに私も5年間、中学校と小学校の学級担任の経験がありますが)
しかし、それは教職員の「脳内処理」に過ぎません。
親子は、その教室に、専門の先生がいるからこそ、仕事を休み、時間を犠牲にして通っているのです。
「昨日まで皮膚科でした。院内事情で今日から脳外科です」という先生に、あなたは自分の体の手術を委ねられますか?
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