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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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側音化構音 その3

側音化構音かどうかを確認するには、音を聞くだけでなく、
鼻息鏡(びそくきょう)を使います。
下口唇の上に鼻息鏡を載せて、内緒の声で「キー」と言ってもらいます。

鼻息鏡がまっすぐに曇れば(写真の青のような曇り方)、
呼気は正中(まんなか)から出ていますが、
赤い曇り方なら、側音化構音です。

ただ、鼻息鏡の角度や当て方で曇り方が変わることもあるので、
何度かトライした方がいいと思います。



内緒の「きー」がすぐ言えないときは、「きのこ」と言わせてみて、
「きのこ」を今度は内緒の声で言います。
次に「き・の・こ」と内緒の声で区切り、
最後に、「き」だけを取り出します。
それを伸ばせば、内緒の声の「きー」になります。

行動分析の「スモールステップ」ですね。

単純に有声音の「き」と言わせるよりも、
曇り方がはっきり見えて良いと思います。

また、ペンライトでお口の中を照らし、
「き」と言った時の舌先の動きが必見です。
舌先が口蓋にびっちり付いているようであれば
側音化構音です。
舌先が下を向いていても、舌の少し奥が口蓋にくっついているかどうかも大事です。
本来は舌の真ん中は全て空いていて、呼気の通り道でなければなりません。

舌先が左右によじれているかどうかという視点も大事ですが、
口蓋に密着しているかどうかが一番大事だと思うのです。


構音指導に長けている人は、行動分析や認知心理のセンスがある人が
多いという印象があります。
構音指導を極めることは、他の障害への応用につながる、と思うのです。


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ひずみ音
はじめまして。
年長の娘を持つ母親です。

娘が言語検査の結果「シ・シャ・シュ・ショ」等がひずみ音になっているという通知を受け取り、青天の霹靂の思いに陥っています。

というのも、これまで言葉の発音に対し母親である私も周囲も全く心配を感じていなかったためです。
ただ夫は「舌が長いせいかな」と感じられるような発音を耳にしたことがあると言います。

早速言語教室に予約を入れたものの、ひと月も先で、ひずみ音になった原因や直る見込みがあるものなのか不安になり、ネットで検索してこちらのブログに辿りつきました。

娘は3歳まで日常的に指しゃぶりがあり、5歳になった今でも睡眠中無意識にしゃぶっていることがあります。
こうしたことはひずみ音を招いた原因になるのでしょうか。

突然のコメントで申し訳ございません。
ひずみ音について
はじめまして。コメントありがとうございます。(^-^)
それはとても驚かれたことでしょうね。
原因は、舌の動きを偶然に身につけた場合がほとんどです。
まれに、口蓋に隙間が空いていたり、鼻から息が漏れやすくなっているというような場合もあります。
はっきりしているのは、子育てなどの環境に問題があったからではない、ということです。(^-^)

指しゃぶりによって、歯のかみあわせに影響し、結果として発音に影響することはあります。
たとえば、指しゃぶりによって「でっぱ」になれば、サスセソ、タテト、ザズゼゾなどの舌先を使った音で、舌が突出してしまう、などでです。
でも、シシャシュショの歪み音が、指しゃぶりによっておこるとは考えにくいです。

幼児の時は、歪みのように聞こえても、自然に改善する場合もありますが、基本的には自然に改善しにくいものです。
また指導期間も数年単位になることが多いです。
ですから、専門の先生に、小さいうちに指導してもらった方がよいでしょう。
大きくなってからでは、見てくれるところも少なく、時間もとれないものです。

言語教室で詳しく診てもらい、通ったらよいかも含め、お気軽に相談してみてください。

ことばの教室では、遊びながら、楽しみながら発音の練習を行いますので、たいていのお子さんは楽しみに通っています。

また日常は、お子さんには誤り音を指摘せず、「しんぶん→ひんぶん」のように言っても、「そうだね、新聞がきたね」のように、さりげなく正しい音を聞かせながら自然に会話してください。

病気ではありませんから、ご心配しないでくださいね。(^-^)
でも、小さいうちに発見できてよかったですね。

ありがとうございました。
早々のご回答ありがとうございました。

「指しゃぶり」については娘の健診のたびに「やめさせるように」と指摘を受け続け、私もあらゆる手段を講じてみたものの、逆に本人にストレスを与え、悪化したという苦い思いもあり、今回のひずみ音の件では、指しゃぶりをやめさせられなかった自分が悪いんじゃないかと悶々としていました。

とりあえず指しゃぶりが原因ではないというご指摘をいただき、前向きな気持ちに切り替えることが出来ました。

言語教室に通うことになったら親子で新しいことにチャレンジする気持ちで、楽しくといったら可笑しいかもしれませんが、習い事の一つと捉えてみます。

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