側音化構音かどうかを確認するには、音を聞くだけでなく、
鼻息鏡(びそくきょう)を使います。
下口唇の上に鼻息鏡を載せて、内緒の声で「キー」と言ってもらいます。
鼻息鏡がまっすぐに曇れば(写真の青のような曇り方)、
呼気は正中(まんなか)から出ていますが、
赤い曇り方なら、側音化構音です。
ただ、鼻息鏡の角度や当て方で曇り方が変わることもあるので、
何度かトライした方がいいと思います。
内緒の「きー」がすぐ言えないときは、「きのこ」と言わせてみて、
「きのこ」を今度は内緒の声で言います。
次に「き・の・こ」と内緒の声で区切り、
最後に、「き」だけを取り出します。
それを伸ばせば、内緒の声の「きー」になります。
行動分析の「スモールステップ」ですね。
単純に有声音の「き」と言わせるよりも、
曇り方がはっきり見えて良いと思います。
また、ペンライトでお口の中を照らし、
「き」と言った時の舌先の動きが必見です。
舌先が口蓋にびっちり付いているようであれば
側音化構音です。
舌先が下を向いていても、舌の少し奥が口蓋にくっついているかどうかも大事です。
本来は舌の真ん中は全て空いていて、呼気の通り道でなければなりません。
舌先が左右によじれているかどうかという視点も大事ですが、
口蓋に密着しているかどうかが一番大事だと思うのです。
構音指導に長けている人は、行動分析や認知心理のセンスがある人が
多いという印象があります。
構音指導を極めることは、他の障害への応用につながる、と思うのです。
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