平成21年度からスタートした自主研修会は、今回で7シーズン目となり、すっかり定着した様子です。
今回もケース検討に適当な人数をかなり上回る申し込みがあったので、2日に分けました。
・文字の読み書きの困難さの背景は実に様々。
マズローの要求段階とか、生活習慣、大きく言えば人生という土台はどうなんだろうと。
すると、通級で単に読み書きの訓練の前に、自立活動だろうなと。
「ことばの教室は遊んでばかりだ」とか言われてしまいますが、
人格の発達にとって、今その子に一番大切な指導を絞り込むのが通級で大切なことだと思うのです。
「読み書きが苦手だから読み書きの指導」というのは、もしかすると「胃が痛いから胃薬を」と同じになってしまうかも。
ガンかもしれないし、仮面うつ病かもしれないし、違う臓器かもしれない。
だから、胃だけ検査すればいいのでなく、体全体の様々な評価が必要なのと同じように、読み書きの困難の背景になにがあるのか、丸ごとの子ども理解のための情報が必要です。
だから、「読み書きの指導のために、この情報は必要ない」、というのはあり得ないわけです。
読み書き障害というと、聴覚認知処理、視覚的認知処理、感覚統合などの視点をすぐ思い浮かべますが、「土台」の視点が忘れられがちかなあと。
時間が少し余ったので、読み書き検査の紹介とLDの簡単な講義、そして聴力検査の実技講習までやってしまいました。
以前から何度も書いていますが、研修に必要な3要素。
1 基礎知識の学習
2 ケース会議
3 OJT
今日の自主研修会は、1と2を合わせたハイブリッド研修になりました。
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