構音に置換や歪みがあるから、構音障害、ではありません。
子どもや周囲が何に困っているのか、
子どもの今やおいたちを丁寧に理解し、
最も必要な支援を考える。
「諸先輩は、構音指導に力を入れてきた」
「だからその火を消さないで欲しい」
との主張を聞きます。
でも、私が学んだ諸先輩は、
子ども理解をもっと多面的に、総合的に、です。
もちろん、構音指導にうるさい先輩もいましたが、
そんな人ばかりではありませんでした。
火を消してはならないのは、特定の指導方法ではなくて、
子どもを多面的に理解すること。
ある地域の通級児童は、構音障害の率が、
他の地域に比べ高い。
それはなぜかと問いかけると、
「寒い地域だから、舌が緊張しやすく構音障害になりやすい」
では、シベリアの人とかは、
構音障害の発生率が高いのでしょうか?
これは簡単なからくり。
LDが流行し始めた頃に、LDの診断が急増し始めたのと同じ。
ADHDが流行し始めた頃に、ADHDの診断が急増したのと同じ。
診断側の知見に左右される事実。
だからこそ、いろいろな視点で子どもを見ていくこと。
構音障害はわかりやすい。
しかし、一番大事なのは、子どもの一見しただけではわからない側面。
これは通級指導だけではなく、
あらゆる教育の全ての場に必要なことだと思います。
私と言えば、構音障害を中心に指導しているイメージがあるかもしれません。
でも実際には、いろいろな子を担当しています。
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