1「赤ちゃんを上からのぞくようにしていると、上目遣いの子どもになる」
2「頭の後ろが絶壁になったのは、上ばかり向けて寝かせていたから」
3「子どもは、すべて育て方次第だ」
4「ちゃんと座っていられないのは、小さいときからしつけていないから」
5「人見知りが激しいのは、一日中母子だけで家に閉じこもって暮らしているから」
6「箸が上手に持てないのは、手先が不器用なのは、小さいときから経験させていないから」
7「オムツがとれないのは、トイレをしつけていないから」
8「親の言うことを聞かないのは、普段から甘やかしているから」
・・・
これらは、私自身が親になって、いろいろな人から本当に言われた「ことば集」です。
言っている本人は悪気はなく、本当にそう信じているようなのです。
しかしこれらの内容は、30年前は常識でしたが、現在ではほぼ否定されているか、そう単純な因果関係ではとらえられない、ということがわかってきています。
私の子は今のところ、発達上の困難を感じませんが、子育てに困難を感じている親御さんの中には、これよりももっとつらいことばを日々浴びせられている場合もあるでしょう。心が痛みます。
ここの読者は既にご存じとは思いますが、あえて上記の「ことば」を解説します。
1〜科学的な根拠はありません。子どもの発達上からもありえないことです。
2〜小さいとき、頭の形がいびつであっても、成長するに従いほぼ目立たなくなります。
3、4、6、7〜「子どもは生まれつき白紙」「経験次第だ」という考え方は、300年以上前に唱えられましたね。
5〜人見知りは、子どもの成長過程で自然に見られることが多いものです。一過性の人見知りについては、環境と関係あるかについては、どうやら関係がないことがわかっています。
8〜子どもとの信頼関係ができて、初めて「言うことを聞く」のです。
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