文科省は7月24日、新たな「学校施設整備指針」の改訂等について(通知)」を出し、 これまで存在しなかった「通級指導教室」の施設整備基準が初めて明記されました。
「通級制」が制度化して14年が経過してからの通知であり、遅すぎた感は否めません。しかし、指針ができたことで、今後通級指導教室を新築、改築、営繕等をする際の武器となることでしょう。
以下、「通知」をわかりやすくかみくだいて、チェック項目にしてみました。
(原文は、文科省HPにあります)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/07091007.htm注1 原文では、優先順位を「重要である」、「望ましい」、「有効である」とランク付けしていますが、このチェック項目では、ランクに差をつけずに掲載しました。
注2 原文では、障害別の基準になっていますが、「通級制の弾力化」により他の障害種も通級できるようになっていることや、障害を重複している通級児童生徒が多いことから、全障害種を混ぜて記載しました。
注3 原文では、特別支援学級と通級指導教室とを分けていますが、内容がほぼ同一であることから、混ぜて記載しました。基本的には、通級指導教室も、特別支援学級に「準じて」定められました。
*******************************
〜教室設備オリジナルチェック項目〜
1 指導室は適切な数だけあるか?
2 個別、小集団学習ができ、机、家具が配置できる空間面積があるか?
3 多目的室・プレイルーム、保護者控室・相談室、管理関係室、専用の便所等の関連室・空間をまとまりを持たせているか?
4 障害の特性に応じて、安全性を確保できる位置にあるか?
5 騒音や雑音、視覚的な刺激を避け得る位置か? 聴力検査ができる空間があるか?
6 落ち着きを取り戻す、安心してリラックスできる落ち着いた環境か?
7 適切な照度が確保されているか? ちらつく蛍光灯以外の照明(自然光、白熱灯)がとれるか?
8 車いすなどを使って、円滑な移動ができるか?
9 便所は、他校から来校する児童や保護者等の利用状況及び動線を考慮し、利用しやすい位置にあり、男女別か?
10 保護者控室・相談室は、指導室や外来用玄関との連絡の良い位置にあるか? 必要な机、いす等の家具や設備等を配置できるような面積、形状か? 教育相談のための空間として使えるか?
********************************
チャイムや校内放送が響き渡る指導室・・・。
雑音によって語音弁別力がとても落ちる子もいます。
聴力検査時も、語音弁別(ことばを聞き分ける)練習時にも、ことばの教室では遮音が必須です。
注意転導性の強い子にも。
だから私は100円ショップでゴム板を買ってきて、ドアの隙間に貼ったり、やはり100円ショップでレースのカーテンを買ってきて、窓に下げたりしています。それだけでも違うものです。
窓ガラスが、通常学級の施設基準よりかなり薄いので、近くに車が走ってくると、ガラスがビリビリ共鳴し始めますが、これは自力での営繕は不可能です。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR