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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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タブレット技術もさることながら、教育学的にもよくできている

某民間のタブレット教材をあるご家庭から見せて頂きました。

ひらがなの書字では、フリーのアプリと比べて、確かに、運筆の動きを正確に評価しています。
課題もよく分析されていて、スモールステップを丁寧に組んでいます。
認知心理学的、運動力学的な視点でよく作り込んでいます。

LD、ADHD等の子どもにも確かに楽しんで勉強できるに違いありません。

ただ感心したのは技術だけではありません。

1 決して「×」をつけない。
→課題の達成度は4段階評価になっていて、最高が花丸、最低は「×」ではなく、キャラクターの澄まし顔。決して否定的な評価をしていません。また、達成できなかった課題は、繰り返しチャレンジできるようになっています。

2 電源を入れただけでほめられる
→ADHDの子に、「ちゃんと座りなさい」としつこく指示する前に、ちょっと座れただけでもほめる、という教科書的な関わりがありますが、まさにそれです。
まだ課題を始めていないのに、取り組み姿勢を見せただけでほめられるのです。
その後も、次々とほめられます。応用行動分析の連続的即時強化です。

3 取り組み状況がメールで送られる。
→今日の取り組み時間、課題達成の状況などがデータで送られてきます。
夜忙しい保護者も、メールで子どもの様子がわかり、メールでやりとりすることもできます。
時代をうまくとらえています。

4 ネーミングが子どもの感性をよく研究している
「学校」のことを「学校さん」と名付けて、擬人化して登場させています。
入学を控えた子どもの不安が一気にゆるむかのようです。


かなり学問的に練られて作り上げられていると感じます。
公的機関は危機ですね。
タブレットの学校普及率はまだまだ。
独自に購入しようとしたら、決まりがあって買うこともできない。
だから、教師が個人で買って学校で使っている例も多いのです。
私もその一人です。

外国では、今や知能検査もタブレットでする時代なのですが。

そして、一人で教材研究して作ることに、むなしささえ感じました。
でもアナログはアナログで大事です。
リアルに大人にほめてもらえる体験が得られにくくなっている代償として、タブレットなり、メールなりが台頭してきているという面も。






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