ことばの教室 Therapist's Homepage 通級による指導の対象

八　その他障害のある者で、この条の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの

「八」の「その他」とは、肢体不自由、病弱のことです。

通級妥当の判断をする際は、教育的に対象となるかどうか、法や規則に基づいて判断しなければなりません。
教室によって、対象に違いはあるものの、その違いはあくまでも、法や規則の枠内でなければならないのです。

以下は、通級の対象になるでしょうか。

１　構音障害はないが、舌癖だけがあり、咀嚼嚥下に影響がある。
２　読み書きには問題がないが、眼球運動が稚拙である。
３　生活上の困り感はなく、心理的な問題もなく、生活に影響していることはないが、チック症状が見られる。

↑　特別支援教育ブログランキング。1クリックを

＊＊＊

2014/05/03 (Sat) ●特別支援教育の制度面、法律面、理念
Comment(1)

Comment

憲法記念日に考えてます

　YA先生。5月3日の憲法記念日。普段はちょっと遠い世界の感がある法律や憲法について思いを寄せてみました。そこに今回の「学校教育法施行規則」『・・法や規則の枠内での・・』に日常を思い起こしたり　当てはまるかなぁ？？と考えています。法律の上位にある最高法規の「憲法」　基本的人権の尊重はやはり小学校の社会で教えて貰ってからいつも「日本＝憲法」の図式で頭にあります。
『・・個人一人一人が人間として最大の尊重を受ける・・』もちろん、他の人の人権を脅かさない事や公共の福祉を鑑みてのモノですけれど　果たして自分が関わっている教育現場はどうかな？・・と省みています。

　いつも大事な視点をタイムリーに発信頂きありがとうございます。

赤根　修 2014/05/03(Sat)19:22:45 編集

Re:憲法記念日に考えてます

一人一人の違いを丁寧にみとってこそ、どのような支援の方向性が大切なのかがわかります。どのような困り感（障害）があるのかという方向性を丁寧に検討しないで、ちょっと勉強が遅れているからなどという理由だけで、ほいほいと通級措置にしている教室があります。法との関連で検討するためには、障害についての知識も必要になりますし、その子のことをよく見なければなりません。通級による指導の可能性と限界を想定しなければ、通級は無駄、不要だったということになりかねません。
法とか規則は、おっしゃるとおり、一人一人の尊重が前提ですし、運用する側が常に子どもの側に立っていなければならない、と感じています。

【管理人ya 2014/05/03 20:05】

忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
非公開コメント