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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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純粋特別支援教育批判

難しそうなタイトルにしてしまいましたが、決して難しくありません。
まず、「批判」とは、「非難」とは違います。

「純粋な特別支援教育」というものを抽出する、というような意味です。

(哲学に触れたことのある方は、カントの『純粋理性批判』と同じような主旨と
お考え下さい)

では、「純粋な特別支援教育」とは何か。

それは「純粋ではない特別支援教育」を検討すればいいでしょう。

では、「純粋ではない特別支援教育」とはなんでしょうか。

1 文書や仕組みを作ること自体が目的。
2 中身がなくて、あるいは、足下の実践が空虚で、「つながる」こと自体が目的。
3 個々の実態を無視して、「標準の数値」に近づけようとする。
4 事実をよく調べなかったり、あるいは事実を歪曲したり、誇張する。
5 トンデモ理論に傾倒し、周りを巻き込む。
6 言行が一致しない。(人にそれを求める時に、自分はそれができるか、ということ)
7 理論に蓋然性がない。(矛盾があるということ)
8 理論に蓋然性はあるが、妥当性がない。
(理論に矛盾はないが、その子の実際に当てはまらない)
9 主義主張が先に立って、目の前の子どもの実態を見ない。
10 生徒指導や学習指導などの教育機能と、特別支援教育が全く別個にあるような考え方。

ただ、これらの共通点としては、「一生懸命やろうとしている」ということ。
これらは単に非難されることではなくて、より洗練されていく過程なのだということ。

実は上記は特別支援教育の世界だけにある、ということではなくて、
世の中そのものだったりします。

であれば、世の中、そしてその世の中に生きている私自身を
メタ認知することこそが、「純粋な」特別支援教育につながるのでは。

特別支援教育は、単なる技術論ではなく、
哲学のシフトなのだろうと思います。

自分で自分のことを正確に理解すること、
すべてはここが出発点であると思うのです。

そしてぶれてはならない軸は、「その子にとってどうなのか」
ということ。
それ以上でも、それ以下でもない、と思うのです。


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Comment
無題
yaさんのブログはいつも一貫していて、
ぶれがないので安心して読むことができます。
理論とか既成の指導法に子どもを
あてはめるのではなく、その子を
よく見ることの大切さをいつも
教えてくれます。
でも、そのことが私にはできにくいので、
本に書かれていることを鵜呑みにしてしまうので、
yaさんのブログを読むことによって、
思い直しています。
同じことを何回も繰り返し、
いろいろな角度から、
説いてくれています。
これからも、「その子にとって
どうなのか」ということを
教え続けてください。
Re:無題
初めのうちは、本に書いてある通りのことをやってみていいのでしょうね。
その結果の反応を見ながら、子どもにフィットするよう軌道修正をしていけばいいのだと思います。
各種検査などはまさに、本に書いてある通りにやらなければならないものですし。
【 管理人ya 2010/10/13 22:41】
無題
コメント、ありがとうございます。
今年度初めて通級担当になって、
ことばの指導を行っています。
今は頼るものがないので、本とかHPとかを
読んで見よう見まねで構音指導をしています。
子どもの反応を見ながら、指導が子どもに
フィットするように軌道修正を行って
いきたいです。
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