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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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幼稚園の特別支援教育と就学

 
 

ある幼稚園の授業を見学しました。
体育指導員を迎えてのスポーツの活動でした。

なわとび→柔軟体操→跳び箱→マット運動→ケンケンパ
といったメニューを一時間でこなします。

若い、体格の良い先生の指示は、端的で短く、テンポが良かったです。
一人一人の子ども達の活躍の評価も上手。
もちろん、体育の専門性もバッチリ。
こうやって指導すればいいのか、と関心しながら見ていました。

指導の良さもあり、子ども達は集中し、集団行動はとてもテキパキしていて驚きました。
年長さんも今ぐらいの時期になると、これだけ集団行動がとれるのかと思いました。

一方で、活動になかなか参加できないお子さんもいました。
みんなの拍手の音に耳をふさぎ、耐えきれず離席しようとしていました。
補助の先生は、そのことを認識しながらも、元の位置に子どもを
戻そうとしていました。
みんなと一緒にどこまで参加できるようにしたらよいか、
試行錯誤の様子も感じました。

この時間は、一クラス30名の園児に、学級担任を含め、
3人の先生が配置されていました。
「特別支援補助」の先生は、園内からフル動員。
おそらく実技を伴う活動のためでしょう。
そのうち、支援の必要な子は数名。
一人一人、支援のニーズは違うように感じました。

全体として感じることは、やはり幼稚園では、
子どもの育ちのペースに合わせるという雰囲気が、学校よりも強いこと。

それこそ、年少さんでは親と離れてワンワン泣いたり、
食事や排せつ、着替えなどの日常生活動作の自立がまだまだだったり。
そうした姿を見ていると、自然にも、発達の違いを理解できる
環境にあるように思います。


一方、某幼児療育施設の見学。
ここではプールで水浴びでした。
しかし、ある子は水を怖がって、プールに入るのを拒否。
先生方は、色々な手を使って、プールに入れるための方法を。
しかし万策尽きて、服を着せることになりました。

そのときの先生の声かけ。
「○○くん、こわかったんだね。泣きたかったんだね。
もう大丈夫だよ」
子どもの心を内側から感じ取ってかけたことばでした。
そして、怖くなった背景を保護者に聴き取り、
過去からの経緯を含めて理解されようとしていました。

結局、その子だけ個別のメニューになりましたが、
活き活きと楽しみました。


みんなと一緒に参加できることは、とても大切なことです。
活動制限をまわりの環境ができるだけ減らし、みんなと参加できること。

そして、必要な分量と内容の個別の指導の機会も用意されるということ。

個のニーズに合わせるということは、
様々な選択肢が保障されるということなのだと思います。

その子にとってどうなのか、その子はどう感じているのかを、
「推測」ではなく、「感じ取る」こと。

その子との呼吸の中に、試行錯誤の中に、解答はあるのでしょう。
就学後も、様々な試行錯誤ができる選択肢の保障がなされることを願いながら、参観させて頂きました。

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