新年度が始まりました。
新卒の初任者研修の融通が利きにくいことは今後の改善点と思います。
1 1日日程で学校を出る研修では、たとえば半日ずつ別の日に組むということができない。
2 新卒でことばの教室担当になった先生用の研修プログラムが存在しない。
3 言語障害の研修講座と、一般の初任者研修が重なったときは、言語の研修会に参加できない。
現状では、初任者研修の内容を先生に合わせるのでなく、
先生を初任者研修の内容に合わせる、というのが実態です。
他県では、初任者研修制度の中に、通級担当用のメニューがあると聞きます。
文部科学省のHPを見ても、内容は例示のようです。
通級担当教員や特別支援学級担当教員が、通常学級の教員と同じ枠で採用
していること、免許制度がないというところに根本的な問題があるのではないでしょうか。
だから、通級を数年担当した先生は、通常学級にもどるべきだ、
などの専門性を無視した人事が当然のように進められています。
現在の研修制度そのものも、実はそうした哲学を前提にしてはいないでしょうか。
実際担当になった先生の問題ではなく、制度の問題です。
実際に担当になった先生のほとんどは、
一生懸命やろうとしています。
ただ、昨日まで皮膚科だった医師が、今日から産婦人科を
やってください、と言われたら、その医師にとっても、
患者にとっても、たいへんなことではないでしょうか。
担当が複数いて、ベテランがいる教室なら、
何とかフォローし合ってやっていける面もあるでしょうが、
一人教室で、近くに研修の機会もないという先生方の
不安の声が寄せられています。
先生にとっても、教育サービスを受ける側にとっても、
安心できる研修制度とは何か、
もっと声をあげる必要があるように思います。
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