単音節では正音が出せるのに、単語や会話になるとどうしても・・・という場合があります。
背景として、音韻意識、聴覚的ワーキングメモリの弱さがあることがあります。
一般に、音韻意識の発達は以下の通りです。
4歳後半:音韻分解、語頭音、語尾音の抽出
5歳前後:語中音の抽出 「あたま」 ○△□なら、△は何?
5歳後半:しりとり、2モーラ語の逆唱 例)うし → しう
6歳前半:逆唱 3モーラの語を語尾から逆に言う 例)あたま → またあ
モーラ削除 2〜3モーラの語からある音を抜いて言う 例)あたま→あま
上記の表をめやすにしたり、WISC-4のワーキングメモリ(数唱、語音整列)などで、聴覚的ワーキングメモリを測ることも参考になるでしょう。
ただし、「○歳だから、これができなければならない」ということでなく、この子にとって、今どんな教育的ニーズがあるのか、構音との関係はどうなのかを知るため観点としてとらえる必要があります。
単語レベルで構音がつまずくときは、語内位置弁別(練習音が、単語の語頭、語尾、語中のどこにつくかの判断)が苦手な場合が少なくないように思います。
舌出しで構音の練習する場合、たとえば、「シ」を舌出しで練習することがあります。
たとえば、「あした」ということばの構音練習をする際は、「し」だけを舌出しし、「あ」と「た」は舌を出しません。単語のどの部分で舌出しをするか、というタイミングを判断しながらの練習になります。
音韻的な位置を判断しながら、舌の運動をコントロールするわけですから、その際に必要なワーキングメモリは「聴覚的」だけでなく、「運動的」でもあるわけです。
(運動的ワーキングメモリということばはないと思いますが)
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