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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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咀嚼・嚥下と構音障害

・水を飲むとき、わずかの水でも何度もごっくんする。
・水を飲むとき、下口唇を緊張させて、口の中に入れ込むようにして飲む。
・水を飲むとき、舌先を歯より前に突出させないと飲めない。
・口唇を開けても、水を口内に維持できない。
(下を向かせると、水がだらーとこぼれる)


などの症状を呈し、構音障害がある場合、
舌の運動について評価することが必要です。

特に、舌縁(舌のヘリの部分)が、口蓋にしっかりついていることが重要です。

WS000003.jpg












たとえば、このように、タ行、チチャチュチョ、ツなどの発音の時にも、
舌のヘリの部分が一度口蓋にくっついている状態を
作らなければなりません。

水を何度もゴックンしなおす子の中には、
この形をまず作れていない場合があります。

ならば、まず、口の中(正確には、舌と口蓋との間)に
水を保持する練習が必要になります。

側音化構音の指導では、舌お皿(舌平ら)から始めますが、
これは舌縁を口蓋にくっつけ、舌の真ん中だけ開けるという形を
作るためです。

ならば、水の保持の練習は有効と思われました。

実際、この練習法で、舌平らへの誘導、
または、どうもすっきりしないイ列音の安定に
貢献した事例があります。

構音指導のためには、練習法の前に、口腔内や
舌の動き、位置などをしっかりイメージし、
また観察できなければなりません。

逆にイメージができていれば、
教科書にはないような補助具を使った指導への
応用もできるようになります。

そのためには、発音記号の使用が必須です。
指導のメモである指導記録には、
発音記号で記載し、発音記号で検討することが基本です。

週わずかの指導時間で効果を上げるためには、
様々な学術的知識を動員し、
指導のあり方を練って練って、練り直すことが必要です。

もちろん、構音指導は、構音が誤っているからするのではなく、
その子のコミュニケーションを豊かにすることをお手伝いするために
行うものであることを見失ってはなりません。

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Comment
水を保持する練習
 ただ、子どもが水を飲むだけです。
 変わったことではありません。
 でも、その様子を細かく観察すると、次のような
特徴のある子がいる可能性があるかもしれないのです。

 ・水を飲むとき、わずかの水でも何度もごっくんする。
 ・水を飲むとき、下口唇を緊張させて、口の中に入れ込むようにして飲む。
 ・水を飲むとき、舌先を歯より前に突出させないと飲めない。
 ・口唇を開けても、水を口内に維持できない。
  (下を向かせると、水がだらーとこぼれる)

 そんなこと考えもしませんでした。
 yaさんは、よくアセスメントにおける行動観察の
大切さを言われています。
 それが、4種類の事例からよくわかります。

 ただ、私には、「舌縁(舌のヘリの部分)が、
口蓋にしっかりついていること」の大切さや、その見極め方が
まだまだわかっていません。
 口の中をぼんやりと見ているだけです。

 現在、私のことばの教室には、側音化している子どもたちが
通級してきています。
 yaさんが紹介してくださった、
「口の中(正確には、舌と口蓋との間)に水を保持する練習」
を試してみようと思います。
 素晴らしい実践の紹介,ありがとうございました。

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