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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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どのレベルまで構音が改善しているのかが大事

久しぶりに構音指導について。

よく「○○」の発音がうまくできないので、指導をどうしたらよいかという相談を受けます。
中には、同じ子どもの発音について、関係者によって「○○の音は出せる」「出せない」と見解の相違が見られることもあります。
「どのレベルまで正音なのか」の精査がされていないので、見解がずれてしまうのです。
つまり、単音節では正音が出せるが、会話ではまだなのかもしれない。
ある先生は「○の音が上達している」と評価しても、保護者や他の先生は、会話しか聞いていないので、変化に気づけないということがおこります。
発音の練習には段階があります。

単音→単音節→無意味音節(非語)→単語(有意味語)→短文→会話

どの音がどの段階まで正音が確実なのか、どの段階でつまずいているのかを評価しなければなりません。
その評価があって、初めて指導の手立ては出てきます。

そして障害音だけでなく、音の全体を聞いた中で、指導の順序を検討する必要があります。

段階とか順序というだけでも、これだけのアセスメントが必要です。

それ以外にも、音韻分析機能や発語器官の形態や機能、知的発達、認知発達、コミュニケーション、生育歴情報など様々な情報があって、初めて指導の手立てが検討されるのです。

一般論、当てずっぽうのアドバイスで、子どもが不利益を被ることがあってはなりません。
特に構音指導は、やり方を一つ間違えると、取り返しの付かない事態に陥ることがあります。

コンビニエンス的に、このプログラムをやれば構音が改善する、というのは危険です。
「生兵法は怪我のもと」
「触らぬ神にたたりなし」
なのです。

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