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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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対概念・・・オセロ風「はんたいことばカード」バトル




くもんの絵カードにも「反対ことばカード」がありますが、
もう少し高度な「対(つい)概念」を扱うために作りました。

ただ反対ことばを回答するというだけでは飽きるので、
カードは交替で引き、回答できたらオセロの石を一つ置ける、
あとはオセロのルールと同じ、というようにゲームにしました。

指導者の手番でも、子どもに答えて欲しいカードの時は
わざとわからないふりをして、回答させてポイントにしました。

赤いカードは、実習生の出番によるものです。

とても楽しそうに取り組んでくれました。

もちろん対概念は、狭い指導室でことばを組み合わせて覚える
というだけでは不足であり、日常生活での使用、
経験に合わせた般化が大事です。

指導室の中でも、少しでも経験的なエピソードと結びつけるために、
回答が難しいときは、エピソードと絡めたヒントやジェスチャーを
提示するようにしました。

たとえば、「あさい」のカードを引いて、その反対「ふかい」を
回答させる時には、プールを思い出し、足が底に届く、
届かないなどをジェスチャーなどでヒント提示にしました。

ヒントで回答できるか否か、概念はわかっているが
ことばが出ないのか、概念自体がわかっていないのかも評価します。

たとえば、「ふかい」の時、「ふ」の語頭ヒントを提示することで、
「ふかい」が表出できる場合もあるでしょう。
「ふかい」が正解だよ、と教えても、ポカンとしているときは、
概念自体がまだなのかなと思います。

「あげる→もらう」 、「かう→うる」、「かす→かりる」などの
視点の切り替えが必要な対概念がわからない場合は、
役割交代を含むゲームなど、自分と他者との関係性の理解が
どうなのかも注目点です。
「受け身」の文の理解、表現ができるのかも関係してきますね。

視点の切り替えが必要な反対ことばだけが難しいときは、
次回はそこに焦点を当てた教材を考える、というように進めています。


作成した文字カードをブログにアップしようと思いましたが、
保存するのを見事に忘れていました。
カードはそのうち、アップしますね。

とりあえず、下に反対語をたくさん並べてみます。
どれも、日常生活や読解には必要な語いですね。

○方向、空間、位置、時間
まえ     うしろ
みぎ     ひだり
うえ     した
たて     よこ
いりぐち   でぐち
うちがわ   そとがわ
ひろい    せまい
たかい    ひくい
とおい    ちかい
さき     あと
はじめ    おわり
しゅっぱつ  とうちゃく
うく     しずむ
さいしょ   さいご
よる     ひる


○属性
おとこ    おんな
おとな    こども
おす     めす
みかた    てき
てんごく   じごく


○性質
かたい    やわらかい
あかるい   くらい
あたらしい  ふるい
きつい    ゆるい
こい     うすい
ふとい    ほそい
しずか    にぎやか
かるい    おもい
ながい    みじかい
あつい    うすい
あつい    つめたい
あつい    さむい
やさしい   むずかしい
つよい    よわい
はやい    おそい
じょうず   へた
ふとる    やせる
あさい    ふかい
ある     ない
きれい    きたない

 


○数量
おおい    すくない
おおきい   ちいさい
ふやす    へらす

たくさん   すこし
たかい    やすい
ひきざん   たしざん

 

○価値判断、ルール
よい     わるい
ほんとう   うそ
あたり    はずれ
すき     きらい
かつ     まける
せいこう   しっぱい
セーフ    アウト


○動作
はいる    でる
いれる    だす
のぼる    くだる
ひらく    とじる
たつ     すわる
おす     ひく
おきる    ねる
あげる    おろす
きる     ぬぐ
はく     すう

○関係性
かす     かりる
うる     かう
あげる    もらう


○レベル高い
あんぜん   きけん
せいけつ   ふけつ
とうこう   げこう
しゅっせき  けっせき
べんり    ふべん
さんせい   はんたい

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Comment
文字カードのアップお願いします
いつもブログにおじゃまして、勉強させていただいてます。楽しみにしています。いろいろと触発されてやる気がでます。文字カードのアップよろしくお願いします。先日通ってきているお子さんと「はきはき(と答える)」「(入道雲が)もくもく」「かんかん(に怒る)」「そろそろ(と近寄る)」など、ようすをあらわすことばの学習をしました。けっこうわかっていませんでした。動作化しながら、確認していた時、「そろそろってわかる!」とそのお子さんが言いました。そして「そろそろ野球をやる、のそろそろでしょ」というのです。目に見えないものの言語化ってやっぱりむずかしいですね。言語発達の評価や、指導についてはいつも苦慮しています。1週間に1回の指導では厳しいです。とてもやる気のあるお子さんですので、家でもお母さんと一緒に課題に取り組んでもらえるようプリントを20枚くらい用意して「一日1枚でもいいしやらない日があってもいいよ」と負担にならないように伝えました。ですが一日で全部やってしまったようです。お母さんに目を通してもらうこともとてもうれしいらしく、触れ合いの時間にもなったようでした。対概念、私も指導に是非取り入れたいと思います。ありがとうございます。
よろしくお願いします。
Re:文字カードのアップお願いします
 コマンタレブーさん、こんにちは。こちらこそ、いつも見てくださっているそうでありがとうございます。カードのアップができるまでの間、とりあえず記事に、反対語をたくさん追加して並べてみました。いざ並べてみると、日常必要な対概念はたくさんあるのだなあと再認識しました。
 「ようすをあらわすことば」難しいですね。「そろそろ」も選択肢ならわかりますが、穴埋めで「そろそろと近寄る」は難しいかもですね。普通「そっと近寄る」だと思うので。でも、ようすを表す言葉の学習も必要ですよね。日本語には、そのようなオノマトペが多いそうですから。
 一日で20枚全部とはすごいですね。親子のふれ合いにもなっているとのこと、きっとコマンタレブーさんとの信頼関係もそれだけ強いのだろうなと、心が温まる想いがしました。
【 管理人ya 2009/10/12 05:46】
無題
yaさん、反対語をたくさんありがとうございます。先日の指導の時、廊下を歩きながら、反対語を出し合おうと思ったのですが、そのお子さんから出された問題は「うっとしい」でした。小学校1年生です。私はわからず、ポカーンとしてしまいました。本人はわかっていたのかなぁ・・・。来週指導に来たときに、正解はなに?と聞いてみようかなぁ。そのお子さんは絵画語彙検査の語彙年齢がとても高いです。でも輪投げのことを「なげわ」というのです。イ段の歪みの問題が改善されてきましたので、もう指導を修了にしようと思うのですが、そのお子さんは、「それだけはやめて」というのです(笑)。文字はほとんど形がとれていません。なんか、凹凸を感じるお子さんです。修了はさておき、通級でできることをさぐっていこうと思うのですが本人と保護者に発音以外のニーズがあるのかどうかも気にかかります。本当にいろんなお子さんがいるなぁ・・・と考えさせられます。
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