既に過去記事に書きましたが、
著者の小林宏明先生のHPでも紹介されています。
http://www.kitsuon-portal.jp/johogen/shokai_gakurei.html
先日、本が到着し、一回目の斜め読みをした段階での感想です。
1
アセスメントが重視され、具体的な観点が書かれている。
→具体的な観点が表になっていて、漏れなく列挙されている。
特別支援教育士の実習を思い出しました。
「小テストの論述は、余計な情報をいくら書いても無駄。
必要な情報が一つでも欠けたり誤っていたら、再試験」
アセスメント情報は、多角的に仕入れなければならない、
ということは、吃音に限りませんね。
情報は多すぎてもいけない、と思いがちですが、
多くの情報を咀嚼して整理するのは、
指導者の力量とセンスそのものと言えるでしょう。
自戒を込めて。
情報の過多を恐れるよりも、必要な情報が欠ける
ということの方がはるかに問題、と考えています。
この本では、必要な観点が漏れなく記載されている、
しかもICFの視点も大事にしている、
という印象を受けました。
2
具体的な指導方法が載っている。
→ただし、それぞれの指導方法には必ず、
「導入をしばらくの間保留した方がよいケース」
「導入する内容や方法を慎重に検討した方がよいケース」
というコーナーがあって、具体例を挙げています。
その判断をするためには、子どものことをよく知っていること、
つまり正確なアセスメントの情報が
必要ということになりますね。
私もブログで教材を紹介させて頂くときは、
「適用例」、「非適用例」を記載しています。
3
指導の具体例には、様々な考え方が盛り込まれている。
→認知的な部分から、感覚・運動的な部分、
行動的な部分など、子どものそれぞれの実態に応じて、
色々な部分が含まれていると感じました。
この本は、一つの方法が、
他の子にもそのまま適用できるわけではない
ということを実証的に示している、と感じました。
吃音にしても他の障害にしても、
根本はみんな同じなのでは、と思ったのでした。
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