DSMの新しいバージョンが、しかるべき決議機関で承認されたようです。
一番大きいのは、アスペルガー症候群や広汎性発達障害等を包摂して、自閉症スペクトラム障害に一本化したことでしょう。
youtube上では、DSMについてのネガティブキャンペーンが展開されているようですが、そもそも発達障害の定義は「操作的定義」なわけです。
血液検査とかで明確な数値として出るわけではなく、状態像から診断するわけです。
そのことから、科学的根拠に乏しいとか、製薬会社の利益のために作られているのだとか、言われたりしますが。
でも、身近な事例でも、明らかに薬の効果と認められる場合も私は見てきています。
単に落ち着くということだけでなく、認知機能全体が向上し、学習面や、言語理解、表現、運動にも効果を感じることがあります。もちろん、それまではあらゆる教育的配慮を行ってみて、そのあとに、という前提ですが。
そして薬で調子がよくなれば、教育的配慮にも効果が出やすくなります。
もちろん、効かない例も見てきていますし、環境との相互作用という因子を含めて、薬の効果を見なければなりません。
薬についてもかなりのネガティブキャンペーンが出ていますが、ケースバイケースで考えるべきではないかなと。
近眼の子にめがねを与えるように、脳を自分の意思でコントロールできないならば、それを補うことはあり得るのでは。
何でも薬というのもどうかと思いますが、いたずらに否定したり、無条件に肯定したりするものではないでしょう。
診断も、支援のために必要だからつけるのであって、ラベリングのためではないことは確認しておきたいです。
主義主張でなく、現実的に、子どもを中心に、考えていきたいものです。
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