ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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「あなたとは違いますから!」
とは、某元総理大臣の記者会見での発言・・・。
以下は、それとは主旨が違う話ですが。
「あの人はこういう人。私とは違う」
という論調があります。
怒りっぽい人をみて、私とは違う。
悲観的な人を見て、私とは違う。
はたして、そうでしょうか。
誰にだって、怒りたくなるときがある。
誰にだって、泣きたいときがある。
誰にだって、絶望に落ちるときがある。
だからこそ支援者は、その本人の苦しみを自分のこととして感じ取り、共感するのでなければなりません。
たいてい、他人の問題を指摘する人は、自分にも当てはまることに気づいていません。
彼の、彼女の問題は、自分自身の中にもある、と支援者は見抜かなければならないのです。
しかし、支援者自身も、自分に余裕がなくなると、他人の気持ちに共感することが難しくなります。
そうした時は、少し休むことが必要ですし、
自分の出番ではないと、きっぱり他人に任せることも必要でしょう。
それができるのが支援者なのでしょう。
ちなみに、私の病気は、静養と運動の両方が必要です。
ゆっくり寝ているかと思えば、急にウォーキングを始めたりするので、
家族でも理解が難しいかもしれません。
昼間は活動的に仕事をしているように見えても、寝る時間が一時間狂うと、
翌日ぐったりしてしまいますし、耳鳴りや、聴覚補充現象がひどくなってしまいます。
周りに理解されにくい障害や病気があるのだということ。
メニエール病は、誤解されやすい、理解されにくい病気の代表のひとつです。
レッテル貼りがはやっているから、と単純にとらえられるものではないのです。
誤解されやすい障害、まさに私たちが扱っている領域ですが、
それは病気にもあります。
一昔前までは、「LD児なんていない」と言われていましたね。
「自閉症で、感情のコントロールが難しい子にどう指導したら」
という相談を受けることがあります。
「自閉症だから」という前に、自分自身にも、感情のコントロールができない
時はなかったか、と問えば、そこに答えがあるように思うのです。
もちろん、自閉症の特性をとらえての対応は必要ですが、
やれ「アンガーマネジメント」だの、すぐ方法論に行ってしまうところに、
「共感」の二文字が入る余地はあるのでしょうか?
今日はマイナス30度近くの厳寒の地もあったようですが、
他人の問題を自分のこととして受け止める人が増えれば、
もっと世の中は温かくなるだろうと思うのです。
語ることばの中に、"You" とか、 ”He” とか、She” とかではなく、
"We" を増やしていきたいと思うのです。
「障害はお互い様」の地平に、支援者は立たなければならないのです。
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