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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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「あなたとは違いますから!」???

「あなたとは違いますから!」
とは、某元総理大臣の記者会見での発言・・・。

以下は、それとは主旨が違う話ですが。

「あの人はこういう人。私とは違う」
という論調があります。

怒りっぽい人をみて、私とは違う。
悲観的な人を見て、私とは違う。

はたして、そうでしょうか。

誰にだって、怒りたくなるときがある。
誰にだって、泣きたいときがある。
誰にだって、絶望に落ちるときがある。


だからこそ支援者は、その本人の苦しみを自分のこととして感じ取り、共感するのでなければなりません。

たいてい、他人の問題を指摘する人は、自分にも当てはまることに気づいていません。
彼の、彼女の問題は、自分自身の中にもある、と支援者は見抜かなければならないのです。

しかし、支援者自身も、自分に余裕がなくなると、他人の気持ちに共感することが難しくなります。

そうした時は、少し休むことが必要ですし、
自分の出番ではないと、きっぱり他人に任せることも必要でしょう。

それができるのが支援者なのでしょう。


ちなみに、私の病気は、静養と運動の両方が必要です。
ゆっくり寝ているかと思えば、急にウォーキングを始めたりするので、
家族でも理解が難しいかもしれません。

昼間は活動的に仕事をしているように見えても、寝る時間が一時間狂うと、
翌日ぐったりしてしまいますし、耳鳴りや、聴覚補充現象がひどくなってしまいます。

周りに理解されにくい障害や病気があるのだということ。

メニエール病は、誤解されやすい、理解されにくい病気の代表のひとつです。

レッテル貼りがはやっているから、と単純にとらえられるものではないのです。

誤解されやすい障害、まさに私たちが扱っている領域ですが、
それは病気にもあります。

一昔前までは、「LD児なんていない」と言われていましたね。

「自閉症で、感情のコントロールが難しい子にどう指導したら」
という相談を受けることがあります。

「自閉症だから」という前に、自分自身にも、感情のコントロールができない
時はなかったか、と問えば、そこに答えがあるように思うのです。

もちろん、自閉症の特性をとらえての対応は必要ですが、
やれ「アンガーマネジメント」だの、すぐ方法論に行ってしまうところに、
「共感」の二文字が入る余地はあるのでしょうか?


今日はマイナス30度近くの厳寒の地もあったようですが、
他人の問題を自分のこととして受け止める人が増えれば、
もっと世の中は温かくなるだろうと思うのです。

語ることばの中に、"You"  とか、 ”He” とか、She” とかではなく、
"We" を増やしていきたいと思うのです。

「障害はお互い様」の地平に、支援者は立たなければならないのです。

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Comment
無題
数年前には 「自閉症の子供が教育を受けても、絶対に良くはならない!」と 自閉症協会某支部の役員の方に 頭ごなしに怒鳴られたいことがありました。

軽度発達障害のお子さんの保護者の方から「お宅のお子さんと うちの子は違いますから!」と 強く言われたり・・
「お宅様とうちの子は全く違うので・・うちの子は軽いですから」
と何人の方にいわれたでしょう・・・
「障害手帳の色が一緒なのはいやですね。うちの子は知的の子と違いますから・・・」
軽度の保護者の方から そんな風に「差別的じゃ無いの?」と思う言葉を投げかけられることが多くありました。
障害のある者どうしの・・あなたとは違うんです。
言われたときは・・本当に傷つきます。
言われたくないし、自分でも心がけて気をつけなければ〜と思います。
Re:無題
様々な人から、様々に傷つけられてきたのですね。心中お察し致します。前後の文脈はわからないので、何とも言えませんが、傷ついてつらいお気持ちで過ごされてきたことは事実ですものね。本当に、私もですが気をつけていきたいと思います。
「違い」の認識というのは、排除するためでなくて、「一人一人に合わせるため」なのでしょうね。
「あなたとは違う」でなく、「みんな違って、みんないい」に向かいたいですね。
【 管理人ya 2012/12/26 19:17】
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