私は昔、「気功」に強い関心がありました。
熱心に行っていたときは、物事にあまり動じなくなりました。
また、自分の心の動きがよくとらえられるようになり、
それに応じて他人の心の動きや体調も敏感に感じ取れるようになりました。
その頃は、中学校に勤めていましたが、
生徒指導上の問題は、他の職員よりも、まず私が見抜いたりしていたものです。
ウソみたいな話しですが、本当です。
今はそんな余裕もないので、すっかり衰えてしまいましたが。
西洋医学では、薬、薬でだめなら手術をします。
東洋医学では、鍼灸や漢方薬、気功、食養(食事)を行います。
目に見える病気だけではなく、それを生じさせている体質に注目します。
その体質を見立てることを「証」と言います。
目に見える症状だけでなく、その背景を見て、
人間をトータルに理解しようとする視点は、
ことばの教室が長年培ってきた実践に通じるなあと思うのです。
気功も、病気を治すという心構えでは、実はうまく行かないのです。
ある部分を敵視して、切り取ってしまうという発想では、心身は改善しない。
あるがままを感じ取る、という時に、初めて全体が変わってくるという感じです。
それは人間関係も同じだという感覚に至ることができます。
疲れている人、怒りっぽい人は、気が頭の方に上がってきています。
「頭に来る」という言葉は、まさにそれを言い当てています。
しかし、気功の基本ができている人は、気が足下に降りています。
「地に足がつく」まさにその通りです。
これができていると、少しのことで動じない心身の状態になります。
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今日、ADHDのある子どもに漢方を処方するDr.から、
資料を頂きました。
「甘麦大棗湯」(かんばくたいそうとう)です。
コンサータほど強い効き目はないが、
薬を止めてみてみると、やっぱり効いていたんだと感じる、
穏やかに効くようです。
副作用も報告がなく、もっと漢方を積極的に使うべきだとのこと。
(もちろん、禁忌もあります)
ただ、いずれにせよ、薬は、学校の管理のためではなくて、
その子の自己実現、楽しい学校生活の保障のために、
という視点が必要でしょうね。
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