午後のケース検討では、
社会性、コミュニケーションと想像力の困難が背景にあって、
様々な状態像を示すと思われる小学生の事例を検討しました。
いつも思うのですが、
どのように対応したらよいかを検討するためには、
子どもの気持ち、感情を内側から理解すること。
その中に、答えはあるのだということ。
そして、学習面、コミュニケーション面、と分けて検討することも大事ですが、
両者に共通する背景を見いだし、
その背景にアプローチすることが大事なのだと。
通級の役目はそれであって、
学習成績を伸ばすこと自体が目的ではないはずです。
問題行動の修正というと、すぐに応用行動分析、SSTとなりがちだけれど、
子どもの感情をどう受け止めるかは、ずっとずっとだいじじゃないかなあ。
まあ、それもSSTの一部なのだけれど。
問題行動の背景にある心情を多義的に理解して、
それを言語化してフィードバックしていくこと。
これは、通級でもよくできることでもあります。
そしてアセスメントは、背景に深く入っていかないと、
やっぱりずれるなあということ。
あと、学校での支援策の検討は、
学校の先生の発言が、もっとも現実的で、
もっとも効果が期待できる内容だと感じました。
学校の先生は、もっと自信をもっていいなあ。
まあ、こうした研修会に顔を出す先生だから、ということも
あるかもしれませんが。
よくある、マニュアル本的な支援策なんて、
実際には学校現場では使えないことが多いのです。
ちょっとの工夫でできることの方が長続きするし、
学級担任の負担を増やすようなアイデアは、
残念ながら尻すぼみの運命です。
その子にとってだけ良いのではなくて、
他児にとっても、先生にとっても良いのでなければならないのです。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR