忍者ブログ
某公立学校ことばの教室教員。言語聴覚士。特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
ブログ内検索
カレンダー
10 2019/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[01/11 board]
[11/21 西村徹]
[02/23 留萌小学校ことばの教室]
[05/10 プー子]
[01/11 にくきゅう]
[11/25 なっか]
[10/26 さつき]
[10/12 赤根 修]
[08/21 赤根 修]
[05/28 miki]
[05/28 miki]
[05/13 赤根 修]
[05/06 赤根 修]
[04/15 miki]
[04/15 赤根 修]
[03/12 かわ]
[03/09 赤根 修]
[03/03 KY@札幌]
[03/01 赤根 修]
[02/28 hakarino]
[02/23 kさん]
[02/23 miki]
[02/12 suge]
[01/15 suge]
[01/15 miki]
バーコード
アクセス解析
[1165]  [1164]  [1163]  [1162]  [1161]  [1160]  [1159]  [1158]  [1157]  [1156]  [1155

第16回 言語聴覚士国家試験 2

以下は、第15回の時の試験問題です。
小児領域からピックアップ。
こうしてみると、小児領域の問題は結構たくさんありますね。
私が受けたときと、問題の傾向が変わっているように思います。
私の「言語通級教育士」試験のパクリもあるのでは?(爆)
学校教育との連携のあり方に関する問題が複数あるのは、素敵です。

***

午後
第69問
小学3年生の男児。 主訴は「読み書きができない」。IQは105。実施すべき検査はどれか。

a.心理教育プロフィール三訂版(Psychoeducational Profile Third Edition)
b.CARS(Childhood Autism Rating Scale)
c.Rapid Automatized Naming Test)
d.単語逆唱課題
e.reading-test

1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

ヒント
「心理教育プロフィール」は自閉性尺度のようですね。CARSもそうです。
c.のRANは、不規則に並んだ文字や絵などを素早く読テストで、読み障害のテストとしては有名。
d.の単語逆唱課題は、「はさみ→みさは」のように音の配列を並べ替える課題。こうした音韻分析の力が文字の読みに影響していることが多いです。
e. reading-testは、文字通り。
すると正解は自明です。


午後
第70問
知的障害児への言語指導で適切なのはどれか。
a.全体発達重視
b.言語表出重視
c.個別指導重視
d.細かいステップ重視
e.親への支援重視
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

ヒント
知的障害のある子に限らず、ことばで表現することにこだわる指導がどうしても見られますが。
「ことば」というものをもっと広くとらえなくてはいけませんね。
また、知的障害だから個別指導ばかりが良いとは言えない。様々な経験の中には、集団でのかかわりも含まれるものです。


午後
第71問
小学校5年生の男児。発達性ディスレキシア(発達性読み書き障害)の指導で適切でないのはどれか。
1. 手書き認識可能なワープロソフトを用いる。
2. 筆順を事前に示し、模写する。
3. 学年相応の漢字を練習する。
4. 興味のある分野について読む。
5. 音読して聞かせ、意味内容を把握してから自分で読む。
ヒント
 発達性ディスレキシアのある子への指導で、学年相応の漢字を練習することが間違いとまでは言えないかもしれませんが、子どもの実態に合わせることから出発するのでなく、まず学年相当の内容ありきという判断であれば、不適切と言えます。






午後
第73問
教育との連携で言語聴覚士の適切な役割はどれか。
a.保護者からの依頼で担当児の学校に報告書を送る。
b.担任と保護者と三者で話し合う。
c.就学支援委員会のメンバーとして知り得た内容を保護者に伝える。
d.言語聴覚士の判断で担当児の担任と電話で連絡を取る。
e.教育委員会の依頼で巡回相談をする。
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

ヒント
学校の先生や保護者の立場で考えれば、すぐにわかる問題かと。
プライバシーや、職務上知り得た情報の扱いの問題。


午後
第78問 3歳児がカバンを[tabaɴ]と発音したときの誤り方はどれか。
1. 省略
2. 歪み
3. 構音位置の誤り
4. 構音方法の誤り
5. 音節配列の誤り

ヒント
まず、[tabaɴ]と発音したなら、省略や歪みではないです。歪みなら△とか、歪みの記号になるはずです。
カバン→バンカなどのように音節の配列が誤っているわけでもない。
「カ」が「タ」になったのであって、どちらも破裂音です。
弾く音や、摩擦音になっているのではないので、構音方法が誤っているわけでもないです。


午後
第79問 6歳の男児。主訴は「サ行とカ行が言えない」。
 まず行うべき検査はどれか。
a.構音検査
b.純音聴力検査
c.言語発達の検査
d.視知覚認知検査
e.読み書きの検査

1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e

ヒント
視知覚に苦手さがあっても、構音には関係ないですね。読み書きができなくても同様。
その子が、視知覚や読み書きにも困難がある場合があるかもしれませんが、まずは主訴の状態がなぜ発生しているのか、その要因を特定することが重要。
聴力による問題なら、サ行、カ行に限らないし、「鼻から抜けるような声」などのことが多いでしょうが、主訴というのは概して、子どもの状態を正確に表現していないことが多いわけです。そこを正確に評価するのが、ことばの教室担当の仕事です。



午後
第88問 小児の吃音への対応について適切なのはどれか。
1. きょうだいで競って話をするように勧める。
2. 吃ったら本人の代わりにすぐに言う。
3. 苦手な言葉の言い換えを推奨する。
4. 構音障害の合併例でも構音訓練を実施しない。
5. 低学年児でも吃音についての正しい理解を促す。

ヒント
吃音のイロハがわかっていれば解ける問題かと。
最後までだまって聞いてあげる、タイムプレッシャーを与えない、が基本。
吃音と構音障害が合併している場合で、相互に影響していると判断される場合には、構音練習をすることもありです。ただし、慎重な判断と、適切な指導が必要でしょうが。


午後
第92問
前言語期の難聴児のコミュニケーション指導について適切でないのはどれか。
1. 子どもの発声に呼応する。
2. 子どもとの相互的な関係を成立させる。
3. 母親から子どもを分離して指導を行う。
4. 情動レベルのコミュニケーションを重視する。
5. 身振りや表情を豊かにする。
ヒント
ヒントは不要ですね。非言語的、情動的、相互的なコミュニケーションはとても大事。


午後
第96問
教育機関での聴覚障害者に対する情報保障の方法として適切でないのはどれか。
1. 手話通訳
2. FM補聴器
3. ノートテイク
4. CROS補聴器
5. 赤外線補聴援助システム

ヒント
CROS補聴器というのは、一側性難聴に適用される補聴器のことなのですね。しりませんでした。片側性の場合は、教育的には難聴の判断ができないのですが、本人にとっては、音源定位なども含めて、実は結構聞き取りにくいものです。
だから、座席の位置を工夫するなどの対応が必要になります。
でも専用の補聴器まで必要になるか・・・、購入には自己負担になるでしょうね。現実的、教育的とは言い難いのでは。


午後
第99問
人工内耳について正しいのはどれか。
a.電極の先端で高周波数情報を伝える。
b.定期的な電池入れ替え手術が必要である。
c.FM補聴システムを併用することができる。
d.コード化法の進歩で聞き取りの成績が向上してきた。
e.体外器の種類は箱形と耳かけ型、挿耳型の3つである。

1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e

ヒント
最近は、人工内耳の性能もよくなって、地域の学校で学ぶ子が増えてきました。難聴・言語担当としては、人工内耳の基礎知識は持っていなければなりません。一度、どんなものか、図や実物で確かめておけば、解ける問題です。
bのように電池を替えるたびに手術が必要だとしたら、こんなに不便な機械はないですね。
箱形なんて、人工内耳でなくても、見たことないですね。
昔は地域のおじいちゃんが箱形を持っていて、耳につなげていたのを覚えていますが。

***

新しい先生に対して、「話し合う」研修も大事かもしれませんが、その前に基礎知識を学ぶ場がなければならないのでは?
にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***


PR

Comment
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
非公開コメント

忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを




***