今回は、発達障害のイロハという題名を頂いての講義でした。
今さらイロハ? という違和感を覚えたのが本音です。
しかし、最近の研修会の参加者の顔ぶれをみると、新しい方ばかり。
保護者の顔ぶれもすっかり入れ替わり、学会や関連団体の発足期とは違った世代になっています。
ならば、基本に立ち返って。
基本に立ち返るとは何か。
結論は、疑似体験でした。
『新版 LD・ADHD等の心理的疑似体験プログラム』(日本LD学会、2007)
子どもを外側からではなく、内側から理解しようとするものです。
LDの文部科学省定義から入るのは簡単です。
でも、定義から入っても、身にしみて理解することにはならない。
当事者の気持ちになれるか、立場に立てるか、それが支援の分岐点です。
子どもに「させる」指導ではなく、子どもが「する」指導へと。
LDの文部科学省定義のスライドに至るまでに、25枚のスライドを通過する必要がありました。
体験したからこそ、班で話し合ってみたからこそ、そのあとに映し出された「定義」は、重みを持って受け止められたと感じています。
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