前回の事例では、言語発達遅滞の根拠となる情報はありません。
文字は読めないけれど聞かせてあげればよくわかる、会話や検査等からも、むしろ言語能力は高い可能性があります。言語能力への依存が高い田中ビネーでも高い数値を得ています。
よって、純粋に文字の読み書きだけが遅れているわけで、LD(学習障害)の疑いがあります。ただし、
聴力や視力の問題もないので、脳機能の問題が疑われます。
ただし、7歳という年齢では、慎重な判断が求められます。
低学年においては、読み書きの遅れが1年分以上認められる場合、LDの判断が視野です。
読んで聞かせてあげるなどの対応が、補償としてはヒットした指導と言えるでしょう。
あとは、読めない書けない原因(機序)を明らかにして、個別では、長所を活用して読み書きに結びつけることでしょう。
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さて、今回も知的に遅れはないが、行動面が心配なお子さんです。
おそらく、読者の多くは、ADHD(注意欠陥多動性障害)を想像されたと思いますが。
そう判断するには、足りない情報があります。
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