某地域のことばの教室担当教員、療育指導員の経験年数です。
ほとんどは学校の先生です。
今年、いかに大変な人事が行われたかがわかります。
全国平均よりも短いですし、過去の経過からたどると、ここまで短くなったこと自体も初めてのことと思われます。
大変だと言ってばかりでは変えられないという向きもありますが、
現実を直視せずに、どうして有効な手立てが出せるでしょうか。
現に、既存の体制では、このことに対する有効な手立てが、何一つ提案されていません。
それは現実から目をそらしているからです。
ベテランの先生の大量退職と、通常学級の人事と同じテーブルで人事を行っていることとのダブルパンチ、そしてそのことによる「伝承の危機」に対して、私たちはもっとまじめに考えなければなりません。
単なるエンターテイメントをやっている場合ではないのです。
確かに経験年数が全てではありません。年数が少なくても、すばらしい実践をされている先生も多いです。
しかし、経験を重ねないとできないことが多いのも事実です。
3年やって、やっとスタートラインなのが、この仕事です。
同じ教員の立場で言っているのではありません。
私は、当事者関係者の立場でも言っています。
通常学級と人事を一緒にしているのに、やれ特別支援教育の牽引役がことばの教室だ、と役割を担わせること自体が矛盾に満ちていると言いたいのです。
個々の教員が悪いのではありません。
こうしたことを許している人事制度が問題なのです。
ことばの教室が開設し始めた頃は、初めて担当した先生には、子どもの指導を割り当てず、はじめの数ヶ月間は研修に徹した、と先輩の記録にあります。
そして、毎年2名は、1年間の言語障害教育課程の大学のカリキュラムを受講してくる体制が整っていました。
今、公的な研修にそれをお願いするのは、財政的にも不可能です。
だから、自分たちで作り上げなければならないのです。
もっと学びたい、経験の長い先生の話を体系的に聞きたい、というニーズに対して、真正面から取り組むべきです。
↑ 次回記事も期待の方は一日1クリック プリーズ。
(以下CMは、記事と無関係です)
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR