どこの地域もその傾向がありますが、教室の規模が大きく、
通級担当が複数配置されていて、ベテランのいる教室では、
比較的、担当年数が長い傾向があります。
逆に一人教室など、相談相手がそばにいない教室や、
規模が大きくてもベテランがいない教室では、担当の入れ替わりが
激しい傾向にあります。
今日は、言語の研究協議団体の理事研修会がありました。
そこでは、各担当の「やりがいに感じていることを」を交流しました。
各担当のやりがいを交流することで、通級担当の意欲を高め、
もって担当年数の長期化につなげる、という仮説に基づいていました。
また基礎的な知識を講義するというやり方では、担当がやる気をなくしてしまう、
という仮説にも基づいていました。
それは入り口としては正解と思われました。
しかしながら、そこから先は・・・。???
もう亡くなりましたが、ことばの教室の先輩が私に教えてくれたこと。
「理事会は、議案を審議することではなくて、それが終わった後に
弁当を食べながら、参加者同士が悩みを相談し合うことが本当の目的ですよ」
この団体の出席率が一番高いのが、この理事研修会であるのは、
相談ができる、というところも一役買っているように思われます。
議題の審議が終わった後は、必ず何人もの先生方が、私に相談をしてくださいます。
それだけ、経験の長い先生への相談の機会が少ない、ということの裏返しでもあります。
逆にベテランのそろった大規模教室に初めて担当になった先生は、
周りにいつでも相談できて、楽しくて幸せだ、とおっしゃっていました。
今、新しい先生へ必要な支援は、相談できる場と人を用意すること。
そして、基礎知識とOJT(現場での研修)です。
新しい先生方の多くは、今の指導が良いのか、
子どもをどう見立てたらいいのか、日々悩んでおられます。
それが出発点です。
今、会の研修のあり方は、大きな曲がり角に来ているように思えます。
新しい先生のニーズを正確に捉えた対応が求められます。
正確に捉えないと、会の存続の意義自体が問われるという危機感を持っています。
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