甲南第一小学校通級担当の小西喜朗先生は、
『LD&ADHD 4月号』(2007、明治図書)で、
次のように述べています。
(以下、引用。改行位置変更あります)
*****************************
p28
まず通常の学級でできることを考え、
その下支えとして通級があると考えて欲しい。
(中略)
6.3%の子どもすべてに通級が必要と勘違いされないように、
個別の指導計画をしっかり立てる必要があります。
p29
通常の学級でうまくいかないので通級にお願いするのではなく、
通級は通常の学級と車の両輪のように一緒に考えていく教育機関
であることを共通認識する必要があります。
*****************************
通級について、まだまだ、上記のような事例が見られます。
つまり、在籍学級では支援できないので、通級にお願いする
というパターンです。
通常学級での支援が難しいのはその通りですが、
ちょっとした声かけだけでも、随分違う場合があります。
そうしたことの検討がなく、通級に「丸投げ」というつながり方は、
通級制の本質から外れているし、
予後もよくない、と私は経験的に感じています。
また、文部科学省1178号通知には、以下の様に書かれています。
(以下、yaの要約。原文は文部科学省HP)
****************************
イ 通級が必要かどうかは、必要に応じ、校内委員会で検討する。
ウ 通級対象にするかの判断の際、医学的な診断の有無のみに
とらわれることのないよう留意し、総合的な見地から判断する。
エ 通級するまでもなく、通常の学級における教員の適切な配慮や
ティーム・ティーチングの活用、学習内容の習熟の程度に応じた
指導の工夫等により、対応することが適切である者も
多くみられることに十分留意する。
*****************************
つまり、初めに通級ありきではなく、通常学級でまず工夫できることを
模索すること、と国も明言しているわけです。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR