文部科学省は、「言語障害」の定義の中に
「他の障害に起因するものでない」という枠を当てはめています。
つまり、自閉症、ADHD等の「他の障害」が「主」の障害で、
言語の遅れが「併せ有する障害」ならば、「言語障害」ではない、
ということです。
ところが 某教育委員会の障害別の通級児童生徒数調査の様式は
以下のようになっています。
たとえは、「言語障害」が主たる障害で「LD」を併せ有する場合、
人数を記載する場所がありません。「自閉症」を併せ有する場合は、
欄が存在します。
「LD」、「ADHD」が主たる障害で、「言語障害」を併せ有する場合も
記載する場所があります。
つまり、某教育委員会のおさえでは、
言語障害>LD 存在しない
LD>言語障害 存在する
のに
言語障害>自閉症 存在する
自閉症>言語障害 存在する
のです。
このことと、文部科学省定義とも整合性がとれていないのでは?
と思います。
頭が混乱しそうですが、教育行政には、このような障害カテゴリーの
未整理と思われる状態があります。
ただ私は、未整理な状態を必ずしも悪いことだとは思いません。
むしろ、少なくとも今の通級制の利用が妥当と判断される子どもに関しては、
障害カテゴリーが意味をなさなくなってきている、
過渡期であることの証明に、皮肉にもなっているように思うからです。
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