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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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舌筋機能療法MFT 歯科衛生士さんの講義

今年も、矯正歯科の歯科衛生士さんに来て頂き、講義を受けました。
舌癖(ぜつへき)が歯のかみ合わせに影響し、発音に影響する場合があること、矯正歯科での発音指導は、舌癖の改善によって、歯のかみ合わせを改善するのが目的で、ことばの教室での構音指導と同一視はできないこと。MFTがことばの教室での構音指導に直接的な効果を表すと断定するものではないこと、など説明を頂きました。

舌先が突出しやすい子には、仰向けに寝かせると、舌根が下がるので、突出しにくい、というのは、目からうろこでした。当たり前なことですが、あまりやったことがありませんでした。

早速試したところ、舌を突出させない努力性に改善が見られる事例がありました。


ただ、MFTは、舌癖のある事例では、構音の改善の側方支援にはなるでしょうが、それだけでは構音は改善しないでしょう。

新しい先生は、つい舌の筋肉のトレーニングに重点をおいてしまいますが、多くの場合は不要です。時間の無駄です。
漸次接近法や構音点位置づけ法などの直接的な構音指導を早期に開始した方がよいと思われる事例の方が実は多いです。

ただ、不要というわけでもなく、しかし週一回だけでは効果的でもない、ということに留意が必要と思います。

MFTを行う場合は、マニュアルを熟読し、それぞれの内容の目的を検討して、その子のためになるか精査が必要でしょう。

たとえば、サ行音のニーズがある子に、ミッドスティック(舌の奥の方を持ち上げる訓練)は不要です。サ行が歪み音なら、むしろ有害ですらあるでしょう。

逆に、サ行で舌が突出している場合。
前歯が開咬(オープンバイト。上下の歯のかみ合わせが開いている)の場合、舌の突出の原因が、「口ポカ(唇がいつも空いている)」であるならば、、口唇の筋力を鍛えるトレーニングは有効かもしれません。
ただし、鼻呼吸に困難のある子には、鼻の治療がまず大事ですが。

いずれにせよ今回は、MFTの最新の実践の極意を聞くことができて、とても勉強になりました。



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