ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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『こころの科学』 2012年9月号『トラウマ』によれば、トラウマの治療法として、認知行動療法をベースとしたTF-CBTというものがあるそうです。
トラウマを体験した子どもは、自分の状況を理解できなかったり、自分を責めたり、感情が麻痺したりします。
この治療法では、「自分だけではない」とか、感情に名前をつけるなど、認知面にアプローチしたり、呼吸法や筋肉の弛緩などのリラクゼーションスキルも学ぶとのこと。
欧米のいくつかの疫学調査では、一般人口におけるトラウマ体験率は40~80%だそうです。
でも、大部分は病理的な症状を示さないか、示しても一過性。ただ、一部はその後の人生においてもトラウマを体験するリスクが高く、長期的に社会生活や健康面に影響していく場合があります。
また、トラウマによる「解離」が起こるかどうかは、愛着、養育者との情緒的な関わりの有無とも関係があるようです。
ただ、特別支援教育の臨床で、子どもの心の傷を発見するのは難しいです。幼少期にそれがあったとしても、その心をのぞいて見るわけに行きません。
しかし、子どもの行動観察や周辺情報から、心の傷という観点で見ていった方が、理解する上で整合性がとれると思えるときがあります。
実は大人でも、支援者の立場の方々にもそれを感じることがあります。
発達障害という切り口だけでなく、社会的立場というだけでなく、様々な観点で子ども、大人を見つめる必要を感じます。