臨床実習生は、私の担当の指導の様子を参観し、事後に評価を検討しています。
また、一事例を選んで、4週にわたって、実際に指導を体験してもらいます。
私はある事例の子についての実習生への助言のなかで、
「フルーツバスケット」も考えていると、つぶやいていました。
実習生はそれをよく覚えていて、「フルーツバスケット」の指導計画を提案してきました。
「できるだけ日常の遊びに近い題材を」
「指導のために場を作ると言うより、自然な場の中で生じるドラマの中にSSTの視点を入れること」
日常大切だと思っている視点にも合致します。
子ども同士の関わりの中で、提案、質問、意見、合意、運営、修正、場を抜けるときの声かけなど、
普段の遊びの中に、様々なコミュニケーションスキルの要素が入っています。
そして、何人も集まると、何よりも、楽しい!
事後の担当者同士の振り返りでは、子どもの行動の意図や背景、
今後強化していきたい行動などを話し合いました。
大人が子どもに伝えるSSTも大事だし、子ども同士の中で育つものも大事です。
どちらかに軽重をつける意見がありますが、私は両方を組み合わせることだと思っています。
そして、SSTは通級指導教室でなければできないということではなくて、
地域の児童センターや、近くの公園での遊び、在籍学級での休み時間、学活など、
日常でもできることのはずだ、と確信するのです。
だから、「ことばの教室へ行ったら、SSTがやってもらえるよ」
というとらえ方に対しては、違和感を覚えるのです。
実際にはやれることもありますが、時間割の関係で子どもの組み合わせがうまくいかない、
ということの方がはるかに多いですし、日常と離れた場で指導しても、「日常への般化」が
うまくいくとも限りません。
上記の例は、非常にまれに恵まれたケースです。
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