ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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親の会の講演会&茶話会でした。
講演会では、かつてことばの教室に通級して、今は学校の先生をされている方をお呼びしました。
私も前座を務めましたが、まとまりがなく、盛り込みすぎを反省しました。
お呼びした先生のお話をまとめると、
・昔は週に1回40分の指導を受けるため、朝6時に出発。国鉄とバスを乗り継いで、帰宅したのは夕方だった。
・学校は一日欠席扱いで、旅費も負担だったことから、2つの習い事もやめてしまった。
・地域に唯一の教室であり、難聴など障害の重い子の通級が優先だったため、なかなか通えず、やっと通級できたのは、たまたま空きができた6年生の時だった。
現在は、全ての市町村ではないですが、おおむね教室が一つずつは設置され、交通条件もよくなってきました。
通級時間は授業を受けている時間と見なすことができますし、旅費も支給されます。
現在も通級したくてもできない子ども達が大勢いることは確かですが、諸先輩方の苦労があって今のインフラがあるのだと、改めて思いました。
そして本人として、言われたくなかったこと、励みになったことのお話は、説得力がありました。
その後の茶話会は、保護者だけでなく、学級担任の先生、他地域のことばの教室担当や、幼児療育支援の方なども含め、異職種の方々が集まる豪華な集まりになりました。
これは、ここ数年、2,3人しか集まらなかった茶話会とは、明らかに異なるものでした。
内容は、子育てや通級についての質問と、経験の長い保護者からの情報提供などが中心になりました。
・通級していることを他児にどのように説明したらよいか。掃除を抜けてくることを指摘されるのをどのように対応したらいいか
→「苦手なところがあるから」ではなく、「ことばの習い事に行っている」。ピアノだって、苦手だから通うのでなく、習うために通っている。どうどうと通っていることをオープンにした方がいい。掃除は、別の時間にゴミ捨てに行くなど、代わりの役割をお願いするなどして、他児の理解を得る。他児も育つ必要がある。低学年のうちに、通級の意味、理解をめざしたい。
・きょうだいとの関係
・構音と医療との関係
・通級の交通手段について。手帳がなくても利用できるサービスの紹介
・学校のサポート体制の取り組みと、通級指導教室設置への視野
などの話し合いになりました。
感想アンケートでは、今回の集まりが励みになった方や、本人の視点で子育てを考えたいとの書き込みがありました。
今回の集まりで、関係者同士がつながるきっかけともなりました。
この輪が広がることを願っています。