ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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「衝動的に行動する」という見立てで一致していても、子どもによってその背景が異なることがあります。
脳障害のひとつにこんな現象があります。
つまり、左手では靴下を脱ごうとし、右手では靴下を履こうとする。
ふざけているわけではなく、意思から手の動きに至るどこかのプロセスに障害があるわけです。
トランプで神経衰弱をするとき、
1)2枚ずつしかめくれないのに、3枚目をめくってしまう。
2)一枚めくってすぐ戻し、あと2枚めくろうとする。
などの状態が見られたとき、それが単に「衝動性」とか「ずる」というのではなく、そもそも、意思から行動をプログラミングし、実行する過程に困難があるのかもしれません。
子どものいつもの様子と重ね合わせて、それを見分けることが重要です。
もちろん重複する場合もありますし、ADHDの機序の仮説も様々ありますが。
行動の背景の違いによって、アプローチは変わってきます。
いずれにせよ、子どもの悪気がなくても、そうやってしまう。
「まちがえちゃったね。大丈夫だよ」
と言ってあげたいです。
そして、間違えたなら、それを責めるのでなく、事後対応をほめること。