田中哲先生の講義でした。
生まれてから、学童期、思春期、成人期、そして自分の子を育てるまでの愛着障害の及ぼす連鎖の過程が見事な構造図で示されました。エリクソン等もたぶん敷衍しながら。
愛着障害、その周辺は、現場では実は多いと感じています。支援者側も子どもの言動に傷つきやすいのですが、一番つらいのは子ども。そういうものなのだと押さえることが大事だと思っています。
そして、目で見た方がわかりやすいとか、適切な行動はほめるというような、発達障害によく挙げられるアプローチだけでは足りない。支援者、とりわけコーディネーターにそうした知識と経験がないと、現場をさらに混乱させることになります。
特別支援教育に特別知識のないある学級担任の先生。子どもの愛情欲求の偏りに気づき、休み時間ごとにぎゅうっと抱きしめて上げました。手だてはそれだけではないようですが、学級全体がだいぶん落ち着いたのですね。
会議を開いてチームを作って、形を作ってどうのじゃなく、力のある人同士がインフォーマルに臨機応変に対応する力を引き出すのが、コーディネーターの役目だと思っています。
そしてWISCのデータも大事だが、愛着障害を含め、心という観点でもっとこどもを見て欲しい。
特別支援教育は、情緒障害という、心の問題も対象にしていることを忘れないで欲しいのです。
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