ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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構音障害について正しいのはどれか。
a 何度教えても、「リンゴ」を「ゴンリ」と言うものも含む。
b 「ぼ、ぼ、ぼくは」など、はじめの音を繰り返すものは含まれない。
c 自然に改善するタイプと、自然には改善しにくいタイプとがある。
d 年齢が上がれば自然に改善する。
e 住んでいる地域の方言も含む。
① a,b
② b,c
③ c,d
④ d,e
⑤ すべて
***
正答例 2
a
「り」「ん」「ご」のそれぞれの音は発音できており、音順を間違えているだけです。構音操作の問題というよりは、聴覚的把持力、音韻意識(語音を認識する力)の問題である可能性が高いです。
b
吃音の可能性が高いです。吃音と構音障害とを混同しやすいですが、両者は全く異なるものです。
c、d
個人差もありますが、たとえば「サ行」の「シャ行」への置換よりも、「キギケゲ」の歪みなど側音化構音などの方が、一般に自然改善は難しくなります。
e 住んでいる地域の人との間で違和感なく過ごせているのであれば、構音障害とは言いにくいです。
構音障害には様々な定義があるようです。ただ、音そのものの誤りというだけでなく、そのことにより日常生活に支障が生じているかどうかも、重要な視点です。