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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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安心感が全ての指導の土台

来室時の子どもの表情や行動に注目することが大切です。
明るい表情なら、「いい顔してきたねえ」
暗い表情なら、「今日は元気ないね。何かあったのかな?」
とワンストローク交わして、深入りはしない、というようにしています。

指導記録に「来室時の様子」を書く先輩がいたのを思い出します。

通級してくる子ども達の中には、
たまに上着を脱がない、脱ぐことをためらう子がいます。

こうした子の行動を指導する前に、
その子の背景を感じ取ることが大切だと思っています。

つまり

1 寒暖の差をあまり感じ取れない特性がある。
2 ある種のこだわりがある。

そしてもっとも丁寧に見なければならないこと

3 その子に何かの強い不安がある

学校や家庭での不安かもしれないし、通級の不安かもしれない。


実はうちの娘も入園式数日後の集合写真で、
最後まで帽子を脱ぎませんでした。

先生に、写真撮影だから脱ぐよう何度も促されましたが、
泣きじゃくって絶対に脱ぎません。
できあがった集合写真を見ると、うちの子だけ
帽子をかぶっていました。

私はすぐに、不安が影響しているとわかりました。
当時は幼稚園に行きたくない、と毎朝泣いていて
食事も喉を通らない、という時期でした。

かぶらせながらも写真撮影をしてくださった
関係者の皆さんに、わかってくれたことをとても感謝しました。

実は私も就職してから、不安がとても強いときに、
上着を着たままの時期がありました。
そのときは自分でもわからないものです。
今ならはっきりわかります。

もう一枚着て、自分を守らないと、不安なのです。

上着を着たままなのは、たしかにマナー違反。

しかしそのときに大事なのは、マナーを教えることなのか、
それとも不安に寄り添うことなのか。
そのことを、その子の過去から未来までを通して
見つめた中で判断するのでなければならないのでしょう。


人は、安心感があってこそ、初めて順法精神や
マナーを守って人付き合いをよくしていこうという
気持ちがわいてくるのでは。

何が土台で、何が応用なのか、
いつも優先順位を考えていきたいと思っています。


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