通級担当児童が卒業します。
中学校への引き継ぎ文書を作成しています。
引継ぎで大切なことについて、諸先輩や実践家の先生方から
教えて頂いたことがあります。
1 引継ぎ文書は、関係者間のコミュニケーションツールの一つに過ぎない。
様式にとらわれない。引継ぎは、フェイス トゥー フェイスが基本。
2 たくさんのことを盛り込みすぎない。字が多いと読んでくれない。
3 保護者と話し合って、同意を得た内容について引継ぎ文書とする。
などなど。
そして本当は、
4 保護者自身がそれぞれの機関に様式を持っていき、
それぞれの機関で書いてくれたことを保護者自身が引き継ぐ、
というスタイルが、プライバシー保護上も望ましいとは思いますが、
条件が許せばの話しです。
いずれにせよ、経緯の事実だけでなく、
通級担当として、指導記録や、それぞれの関係者へのインタビューなどの
膨大な情報を整理して、「総合的判断」、「予後の見通し」を組み立てるのは、
かなりの労力です。
こんなこともあったなあ、あんなことも、でも随分成長したなあ、
と感慨にふけりながら作成しました。
そして、これでよかったのかなあ、など心の痛みもスパイシーです。
以前、行政で作成したIEP様式の検討に関わったことがありますが、
今回作っている文書は、それとは様式がかなり違っています。(^_^;)
似た部分もありますが、様式も一人一人ある程度違っていても
いいのでは、と思っています。
ひとり一人の特性が、相手に伝わることが目的なのですから。
IEPを作ることが目的になっている昨今の状況は、どうなのかなあ
というのが率直な感想ではあります。
関係者同士がコツコツ顔を合わせて情報交換する過程こそが
大事だと思うのです。
というか、作成のために、子どもと向き合う時間が減るなら本末転倒ですね。
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