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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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タブレットが学習障害児の未来を変える

NHKの再放送を見ました。

タブレットが教科書を音読してくれるし(しかも読んでいる場所も提示してくれる)、書字は活字になるし、文字の拡大表示もできるし、読めない漢字は手書き検索で出てくるし、板書を写し書きできなければ、タブレットのカメラで黒板を撮影して復習できるし・・・。

学習障害の診断には、発達検査が必須ですが、タブレットの場合、どのように活用したか、学級全員分の操作記録がリアルタイムで大学に送信、個々の活用の特徴を把握できる。

つまり、文字の拡大機能を多様した子の場合、文字の形態把握に困難がある可能性があるとか、音読機能を多様した子は、文字の読み(デコーディング)に難があるかもしれない、などその子の支援の方向性がわかってくる。

発達検査をしなくても、タブレットの使用の仕方で特性が把握でき、支援に結びつく、というある意味、RTI的な要素を感じました。

そして、もちろんタブレットの効用については私も認めますが、自宅ではタブレットのテレビ電話機能を使って、大学のスタッフと相談ができるなど、関わるスタッフの充実ということも、子どもの学習意欲に関係しているのではないか、と感じました。
プロジェクトでやっている事業なので、充実した予算、スタッフ、機材の配置ができるわけで、お金と手間をかければ、それは学習意欲は向上するでしょう。

問題は、これだけのお金と手間を全ての学校にかけられるかというと、そうではない、という点。
ただタブレットというキカイを学校に導入すればそれでうまくいく、というものでもないでしょう。

そして、「その子だけタブレット使用」を拒否する先生を責めるべきではないということ。
以前にも書きましたが、学校だけでなく地域全体が、特別支援教育の理念を理解していないと、どんなによいことであっても、副作用を生じる可能性があるということ。
その意味では、特別支援学級や通級による指導でまず導入してみるというのは、理解されやすいかもしれないですね。

また、子どもの人数分の機械が導入できるなら、使うかどうかは子どもが個々に選択するというやり方も入りやすいでしょう。

番組でも言っていましたが、学力とか知能とは何かということを根本から問い直し、議論する段階なのだと思いました。

そのうち、知能検査に、IT機器の活用能力を測る下位検査が登場するかもしれないですね。
知能検査自体の意義も、RTIとともに、さらに問い直されていくかもしれません。

ただ、タブレットの操作情報の統計だけを見て判断するのは危険性も感じました。
子どもが自分の苦手なところを自分で把握して、それに合わせた操作ができているとは限らないことと、やはり直の目で行動観察することが一番大事だということ。

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