通級担当の本務は、通級指導です。
校務分掌の仕事や、その他学校の業務のために、指導を休みにするのは、通級加配の主旨に反します。
「通級学級に関する調査研究協力者会議」
昨年度、こちらの地方では、大規模な監査が入り、「校務分掌の担当だからといって指導を休みにするのは、通級加配の主旨に反する。通級加配は、TT(ティームティーチング)の加配とは違い、通級指導のために配置されている。この状態を続けるなら、通級加配をはがす」とまで言われた教室があったようです。
通級担当は、常に通級指導について仕事をしたり、ケース会議を持ったりして、専門性を高めることが必要です。
校舎外を掃除したり、リンクの整備も大事ですが、それによって指導を休みにしたり、ケースについてじっくり相談する時間が奪われ、いい加減な指導をしているとすれば、本末転倒です。
通級指導がやっつけ仕事になってしまう。
こどもの実態はいいから、取りあえず教材を紹介、という誤った認識を生む背景には、こうしたこともあるように思います。
研修会をいくらやっても、校内がそうした状態であるならば、指導の質の向上は望めません。
通級担当は、学校のオマケではありません。
補欠要員ではありません。
せっかく校務分掌があるのですから、校務分掌の中で、係分担の際、指導時間と重なる係だけは他の方にお願いし、その代わり、それ以外の仕事は引き受ける、ということが必要です。
学校によっては、通級担当は、校務分掌から、完全に離れているところもあります。
「ことばの教室の先生が手伝わないと、学校が回らない」という説があります。
しかし、ことばの教室のない学校では、学校が回っていないのでしょうか。
そもそも、学校全体の仕事の効率性や、仕事量に問題があるのでないでしょうか。
本務をないがしろにする校務分掌なら、やらない方がましなのです。
↑ 特別支援教育ブログランキング。1クリックを
***
PR