側音化構音の「キ」の練習でのコツです。
「クイー」から、「キ」を導く練習をねらいました。
「内緒の声」(ささやき声)で、舌平らの状態で「ク」は出るようになりました。
舌平らのまま「イ-」も出るようになりました。
しかし、「ク」と「イ」との間で、一度呼気を止めてしまうため、どうしても「キ」に合成されず、「クイ」になってしまいます。そんな時はどうしたらいいでしょうか。
1 「ク」が力みすぎている場合は、もっと力を抜いて、そっと「ク」を言うようにします。
逆に「イー」は声を出して。
2 初めのうちは、むしろ「クイ」でもいい、と押さえるといいかもしれません。
これが、非語(無意味音節)で、「クイア」、「クイオ」、「アクイ」などと言っているうちに、いつのまにか、「キ」が上手に出るようになる場合が多いです。
その時はすかさずほめるようにします。
3「イークイー」から、「キ」を導きやすい場合もあります。
このときも「ク」はそっと、力まずに。
いずれの場合も、舌平らが維持されていることを確認しながら進めます。
練習過程で、舌背(ぜっぱい)が挙上した時は、一つ前の段階にもどって、舌平らが維持できるようにします。
「石橋をたたいて壊す」ぐらいの心がまえで、舌背挙上が起こらないよう、常に舌の動きを観察することが大事です。聴覚的な印象だけで判断すると、時に、舌背挙上を見逃すことがあります。
構音指導は、一人一人オーダーメードです。
上記以外にも、様々な「壁」に突き当たることがあります。
それをどう解決するか、色々考えることが、構音指導の醍醐味でもあります。
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