色々ご質問を頂いたのでお話ししました。
1
ことばの教室には、「通級制」と「特別支援学級」の2種類があります。
通級制の教員配置は「過員配置」です。つまり定数として法律の定めなないけれど、一時的に特別に配置しましょうという扱いです。めやすとして、通級予定の児童生徒が、10人以上いることが必要です。きちんとした配置基準にはなっていないため、20人居ても配置されない場合もあれば、3人でも配置されるところもあります。地域の実情や国の経済情勢などによって変動します。
北海道の通級制のことばの教室も同じように「過員配置」の扱いであり、ほとんどは国の予算です。北海道単独で増やしている人員もあります。
2
通級制のことばの教室と、いわゆる発達障害通級とは、法律上の扱いは全く同じです。教員の配置基準も同じですし、両者とも「通級による指導」が法的根拠です。学校教育法施行規則第140条です。
だから、学校での看板は、「ことばの教室」でも良いし、「ことばとまなびの支援室」でもいいし、何でも良いのです。
ただし、基本的には扱う障害種は一つの教室に一種類が原則です。つまり、言語障害を扱う教室は、言語障害のある児童生徒が通級するのが原則です。しかし、担当教員の専門性や、指導方法の類似性などに応じて、他の障害種の通級が混在してもOKです。(文部科学省1178号通知)
たとえば、ことばの教室に、発達障害のある児童生徒が通級することは条件付きで許され、発達障害通級に言語障害のある子が通級してもOKです。指導できる専門性があるかどうかは別として。
3
特別支援学級としてのことばの教室を設置するか、通級制のことばの教室を設置するかは、基本的には就学指導委員会での措置判断によります。それぞれで扱う障害の程度が異なります。ただし、特別支援学級のことばの教室は、北海道の場合、児童生徒が一人でも該当していれば、学級が開設される可能性が高いです。そこに、その学級の在籍児童以外の児童生徒が、学級が空いている時間に通級することは、法律的にも認められています。
そのほか、もろもろ。
教育委員会の特別支援教育コーディネーターが、直々におたずね下さるなど、設置のために尽力くださるという動きは、たいへんすばらしいです。
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